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オーガニック○○は無添加とは限らない?!元公務員がオーガニック食品のウラ側を解説!

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こんにちは!元公務員のろびんそんです!

健康志向や食の安全性への意識の高まりから、最近スーパーでも良く見かけるようになった「オーガニック食品」。

有機食品」なんていったりもします。

オーガニックだから無添加で安心だわ。

このように思っている方も多いですよね。

「オーガニック」と聞くと、安心安全で添加物が一切入っていないと思ってしまいます。

ですが、実はオーガニック=無添加とは限らないんです。

そんなオーガニック食品の裏側を、元公務員が徹底解説します◎

この記事を読めば、オーガニック食品・無添加食品の正しい知識が付けられますよ!

そもそも「オーガニック」とは?

一般的な「オーガニック」の意味

一般的に「オーガニック」というと、主に化学分野でのオーガニックと食品分野でのオーガニックの2種類があります。

化学分野で使われる「オーガニック」とは・・・

化学分野での「オーガニック」
  • 「有機体の」という意味で使われることが多いです
  • 「有機化合物」という感じで使われています
  • 身近な有機化合物は、ブドウ糖とかですね

食品分野で使われる「オーガニック」とは・・・

食品分野での「オーガニック」
  • 「自然の」という意味で使われることが多いです
  • 化学肥料や農薬を使わない農産物を指したり
  • 添加物を使わない食品を指すことが多いようです

一般論でいうと、

オーガニック食品=添加物が入っていない

と、認識されているようです。

法律(JAS法)上での「オーガニック」の意味

法律(JAS法)上の定義だと、オーガニック=無添加ではありません

JAS法上の「オーガニック」とは・・・

一定の基準を満たす&認証を受けたものだけが「オーガニック」となります!

分かりづらいですね。一定の基準って何・・・?

この基準の中には、たくさん項目があります。

たくさんある項目の中に、添加物に関する項目もあります。

ろびんそん

実は・・・「添加物を一切使用しないこと」とは基準に書いてないんです!

ある程度の使用量に制限はあるものの、少量であれば使用してもOKなんです。

それでは、JAS法上の「オーガニック」について詳しくみていきましょう!

オーガニック食品が「無添加」とは限らない!

オーガニック食品に添加物を入れてもOK!

「オーガニック」の添加物に関する基準を見てみましょう。

次に掲げるものに限り使用することができる。(略)有機酒類以外の有機加工食品にあっては別表1―1、有機酒類にあっては別表1―2の添加物(組換えDNA技術を用いて製造されたものを除く。以下同じ。)

出典:農林水産省HP 有機食品の検査認証制度

別表1-1には、60を超える添加物が書かれています。

60種類以上の添加物が、オーガニック食品に使っても良い添加物として登録されているんですね。

ですが、使用量の上限はあります。

使用量の上限は、全体の5%以下※添加物だけでなく遺伝子組み換え農産物等も含む

なので、添加物がたくさん入っているとは考えにくいですね。

難しい話を飛ばしてカンタンにまとめると・・・

オーガニック食品には、添加物を入れることが出来ますよ。
でも入れることができる量はとても少ないですよ。

ということが、JAS法から読み取れます。

オーガニック食品に入っているかもしれない添加物とは?

オーガニック食品に使っても良いとされている60以上の添加物。

どんな添加物が登録されているのでしょうか?

60以上ある添加物の中から、一部を見てみると・・・

  • クエン酸(pH調整剤)
  • 塩化マグネシウム(凝固剤)
  • リン酸二水素カルシウム(膨張剤)

などなど。

普通の加工食品にも入っていて、よく耳にする添加物ですね。

オーガニック食品専用というよりかは、普通の加工食品に使われる添加物のごく一部という感じです。

無添加の食品を見分ける方法!

オーガニック=無添加でなないことが分かりました。

では、無添加の食品を買いたいときはどうすればよいのでしょうか。

オーガニックと無添加に分けて、食品表示で見比べてみましょう!

オーガニック食品の表示

この記事をご覧になっている方は既に知っているかと思いますが・・・

オーガニック食品には、

出典:農林水産省HP 店頭での有機JAS広報についてより引用

モコモコっとした雲のようなマーク「有機JASマーク」が付けられています。

商品名に「オーガニック○○」、「有機○○」と書かれているのも特徴です。

この表示は、オーガニック食品。つまり無添加の食品ではありません。

では無添加の食品には、どんな表示がされているのでしょうか?

無添加の食品の表示

法律上、「無添加」に関する規定はありません(2024年3月現在)。

なのでオフィシャルなマークなども存在しません。

よく見かける「添加物を使用していません」「無添加」というのは、事業者が任意で表示しているんですね。

そもそも「無添加」という表示も、好ましくないと消費者庁がガイドラインを出しています。

ろびんそん

「無添加」だけでは、どんな添加物が無添加なのか分からないからです。

じゃあ、無添加食品を正しく見分けるにはどうすればよいのか・・・?

無添加を確認するには、食品表示ラベルの添加物欄を見てみましょう!

食品表示法では、基本的に添加物表示を省略できません。

原則、入れた添加物は表示が必要です。

なので、ラベルを見て添加物が使われていないことを確認するのがいちばんですね。

まとめ

オーガニック食品の裏側についてお話ししました!

  • 一般的にはオーガニック食品=無添加と言われている
  • 法律上ではオーガニック食品=無添加とは限らない
  • オーガニック食品でも、使用が認められている添加物は60以上
  • 無添加食品を選ぶときは、食品表示ラベルを見る

オーガニック食品を含め、食品の表示には意外に知られていない秘密がたくさんあります。これを機に、食品表示を勉強したい!と思った方には「食品表示検定(初級)」の受験がオススメです!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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