こんにちは!元公務員のろびんそんです。
安定した職業として人気の公務員。
公務員試験という狭き門を突破するために、「自分は公務員に向いているのか?」と自分へ問いかけないまま猛勉強して試験に臨む人も多いですよね。
晴れて公務員になっても、
自分に公務員は向いていないかも・・・
と思い悩んで辞めてしまう人も多いです。
そして「自分には向いていないかも」と気付きつつも、ズルズルと向いていない公務員を続ける人も多いです。
向いていない仕事を長いこと続けるのはツラいこと。
- 公務員になりたくて仕方がない
- せっかく頑張って入った公務員を辞めるなんてできない
と思っている人にこそ、今一度「自分は公務員に向いているのか?」と問いかけていただきたいです。
この記事では、公務員に向いていない人の特徴6つを元公務員の私が解説します!
当てはまる項目が多いほど「公務員になっても大丈夫か?」「公務員を続けても大丈夫か?」と自分へ問いかけてみましょう。
公務員に向いていない人の6つの特徴
- 大雑把な性格の人
- あまり協調性がない人
- 上下関係が苦手な人
- 専門分野で知識・スキルを極めたい人
- 効率的に仕事をしたい人
- 自分の裁量で自由に仕事をしたい人
特徴1:大雑把な性格の人
大雑把な性格の人は、公務員に向いていません。
公務員は法律・条例・規則などの細かい決まり事を確認しながら仕事を行います。
民間企業よりも生々しい個人情報を扱うところも多いです。
大雑把な性格の人は、「なんでもっと細かい部分を確認しないんだ!」と上司や同僚から厳しく指導されてしまいます。
大雑把であるがために仕事でミスをしてしまうと、取り返しがつかない事態になってしまう可能性もあります。
しかし、自分の性格は直そうと努力しても簡単には直りません。
だんだんと公務員独特の細かい仕事のしかたがイヤになり、ストレスを抱えてしまいます。
大雑把な性格の人は「細かい部分を上司に指摘されながら40年も続けられるか?」と問いかけてみましょう。
私は大雑把な性格ではありませんが、それでも「細かすぎっ!」と思ったことは何度もあります。
自分の担当業務の根拠となる法律のことから、資料のホチキス止めのしかたまで幅広く指摘されました。
ちなみに資料のホチキス止めは気を付けてやってもダメ出しを食らってました。性格とはこういうことです。
特徴2:あまり協調性がない人
あまり協調性がない人も公務員には向いていません。
公務員の仕事は、1人で黙々とこなす系のものは少ないです。
他部署や関係団体と連携をとって仕事をすることも多く、調整能力が問われます。
私は公務員の中でも調整する仕事が多い方だったので、何とか慣れることができました(時間はかかりましたが・・・)。
調整系の仕事に対して苦手意識を持つ公務員もいましたが、かなり苦労していましたよ。
公務員に協調性が必要なのは勤務時間内だけではありません。
勤務時間外でも公務員は協調性が大事になってきます。
というのも、公務員の世界では本当に飲み会が多いです。
職場の飲み会に加え、他部署や関係団体との飲み会もあります。
「みんなと仲良くなりたい」精神が旺盛な人は大丈夫ですが、少しでも飲み会に苦手意識があると公務員は苦痛です。
飲み会が大の苦手な私は、飲み会があるたびに微熱&イライラが止まりませんでした。
特徴3:上下関係が苦手な人
上下関係が苦手な人も公務員に向いていません。
公務員といえばホワイトなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、意外にも昭和的で体育会系の部活のような人が多いです。
上司からの命令・指示には絶対服従。たとえ上司の指示や考え方が間違っていたとしても、部下は黙って従っているのがほとんど。
上司に反論しようものなら、パワハラのターゲットになってしまうことさえあります。
私が入庁1年目のときの上司は「新人潰し」として有名なパワハラ上司。
上司の主張に納得できなかった私は反論しまくりましたが、パワハラを受ける結果に・・・。
このようなエピソードは私に限った話ではありません。よく聞きます。公務員の界隈ではどんなに理不尽でも我慢しなければいけないようです。
職場の雰囲気にもよりますが、昭和的で行き過ぎた上下関係が残るところも多いです。
特に若手が雑務を進んでやる必要があります。
- エントランスに置かれた新聞を職場まで持ってくる
- 課長が出勤する前にポットのお湯を沸かしておく
- ポットのお湯の残量をチェックして継ぎ足す
- ゴミ袋のゴミがいっぱいになる前に袋を変える
- ホワイトボードの日付けを今日の日付にする
- 届いた郵便物を各職員に配る 等
どれも当番制だったり担当が決まっていることですが「若手がやるべき」とささやかれています。
若手が気付かずにいると、ベテランの職員から
私がゴミ袋変えといたから。
本当に今の若者は気の利かない人が多いんだから。
と嫌味っぽく言われます。
上下関係が苦手な人は「昭和の体育会系の部活みたいな上下関係に耐えられるか?」と自分に問いかけてみましょう。
特徴4:専門分野で知識・スキルを極めたい人
専門知識や専門スキルを極めたい人も公務員は向いていません。
公務員は行政系(事務系)・技術系に関係なく、2~3年で異動になることが多いです。
3年ほど働いて「やっと知識やスキルが付いてきたかも?」と思う頃には、全く別の部署に異動になります。
専門知識やスキルを極めるために少なくとも5年は同じ職場にいたいところですが、残念ながら5年も同じ仕事をしている人はごく少数。
一般的には3年で異動と言われていますが、国家公務員で早い人だと半年で異動する人もいます。
1つの分野の専門知識や専門スキルを極めたいと思っている人は、コロコロ職場が変わることにもどかしさを感じてしまいます。
特徴5:効率的に仕事をしたい人
効率的に仕事がしたい!と思っている人も公務員には向いていません。
公務員の働き方はとても非効率だと言われています。
- 郵送・FAXが一軍として活躍
- パソコンを使えない人が多め
- 会議のための会議がある
- 「だらだらと長時間はたらく人が偉い」とされる
- エクセルで作った表の数字が正しいか、電卓で確認される
公務員であれば、どこの職場でもこのような働き方ではないでしょうか?
公務員は基本的に「やることに意義がある」という考え方なので、会議のための会議があったり、ダラダラ働く人が評価されたりします。
やることに意義があるので、内容や必要性を重視する人はあまりいないんですね。
そしてナゼかIT系や機械系に弱い人が多いのも特徴。
10分おきにパソコンの使い方を聞いてくる人もいて、発狂しそうになりました。
お役所では、効率的に働こうと意識する人は少数派。効率的な働き方で成果を挙げている職員ほど辞めていく風潮があります。
効率的に働きたいと思っている人は、公務員になると非効率的な働き方にイライラしてしまいます。
特徴6:自分の裁量で自由に仕事をしたい人
自分の裁量で自由に仕事がしたいと思っている人も公務員には向いていません。
自分の裁量で仕事ができる部署も存在しますが、ほとんどは自分の裁量で自由に仕事をすることができない仕組みなんです。
公務員は、法律や条例に基づいて定められた決めごと(要綱・要領、計画など)に沿って仕事をします。
- ○月△日までに◇◇の方法で調査を実施する
- ○○の今年の目標は△△とする
このように、仕事のやり方を細かい部分まで指定されます。
自分で計画や方法を考えて仕事がしたい人だと「つまらない」と感じてしまいますよね。
しかし、部署によっては自分の裁量で仕事をさせてくれるところもあります。
私が公務員時代に経験した部署は、技術職ということもあり自分の裁量で仕事ができるところが多かったです!
「責任は私が取るから自由にやってごらん」といった神上司もいました。
技術系の職種の人は自分の裁量で仕事ができる部署も多かったりしますので、この理由だけで公務員を断念するのはオススメしません。
まとめ
公務員に向いていない人の6つの特徴を解説しました。
- 大雑把な性格の人
- あまり協調性がない人
- 上下関係が苦手な人
- 専門分野で知識・スキルを極めたい人
- 効率的に仕事をしたい人
- 自分の裁量で自由に仕事をしたい人
あなたはいくつ当てはまりましたか?
今一度「公務員になって大丈夫か?」「公務員のままでいて大丈夫か?」と自分に問いかけてみましょう。
公務員の人で苦痛に感じているのであれば、転職も考えてみると良いですよ。