こんにちは!元公務員のろびんそんです!
公務員試験で必ず設けられている年齢制限。
どの試験も、年齢の上限は30歳くらいが多いですよね。
30歳近いと、
新卒者と比べたら、やっぱり不利なのかな?
表向きには「年齢によって有利・不利が生じることは一切ありません」となっています。
が!実際のところはどうなのでしょうか?
やっぱり年齢的に不利になることはあるのか・・・?
私の経験を交えながら解説していきます!
そもそも年齢制限とは?
国家公務員・地方公務員どちらも、受験資格として年齢制限を設けています。
国家公務員の総合職の受験案内(2024年度)には、
人事院 国家公務員採用情報NAVIより引用
つまり、細かい説明を省くと・・・
今年で30歳になる人が、年齢制限の上限ですよ。
ということが読み取れます。
地方公務員の採用試験情報を見てみると、30歳前後を上限にしている自治体が多いです。
年齢の上限ギリギリだと不利になってしまう?
本題です。
年齢制限の範囲内ではあるものの、上限ギリギリの年齢。
新卒者に比べて不利になってしまうのでしょうか?
国家公務員と地方公務員に分けて見てみましょう!
国家公務員の試験を受験する場合
国家公務員になるためには、
- 公務員試験を受験する
- 省庁へ官庁訪問する
の2点をクリアしなければいけません。
私が経験した総合職の場合ですが・・・
年齢の上限に近い年齢の人は、公務員試験には最終合格するものの、官庁訪問では落とされてしまう可能性が高い。
と感じます。
官庁訪問の最初のクールから最終クールまでのメンツを見ると、30歳近い受験生はだいぶ落とされていました。
内々定を獲得できた30歳近い受験生は、大学院の博士課程を出た人でしたね。
大学・大学院を卒業してから年数が経っている受験生はいませんでした。
地方公務員の試験を受験する場合
地方公務員の場合はどうなんでしょうか?
私が当時受験した県庁の年齢上限は29歳でした。
最終合格したメンツを見てみると・・・
20代前半の合格者が約6割と多いものの、20代後半の合格者が4割近くもいました。
20代後半の合格者の経歴を見てみると、
- 大学院の博士課程を出た人
- 民間企業や国家公務員で社会経験が少しある人
農業系の職種なので、20代後半の合格者が多かったのもあると思います。
年齢が30近くでも、農業系の専門知識がある人は合格している印象でした。
専門知識や社会経験。
新卒者には無いようなPRポイントがあると不利にはならなさそうです。
なぜ年齢で不利になってしまうことがあるの?
特に、国家公務員の官庁訪問で不利になりそうな年齢。
なぜ不利になってしまうのでしょうか?
採用側の視点で考えてみると、分かってくるはず。
公務員には給料が支払われますが、新卒の22歳の人よりも
- 大学院を出た人
- 社会人経験がある人
には多めに給料が支払われます。
採用側の視点で考えると、年齢が若いほど支払う給料は安く済みますよね。
なるべく歳出を抑えるため、支払う給料が安く済む若い人を採用する。
自分が採用側であれば、このような考え方になるはずです。
公務員試験の年齢の上限ギリギリで入ってくる人は優秀な人が多い?!
年齢の上限ギリギリで入庁する人たちの働きぶり
私が受験した自治体では、20代後半が4割近くいました。
「年齢」という壁を乗り越え、入庁した人たちの働きぶりはどうなのでしょうか?
20代後半で入庁した私の同期たちは・・・
仕事熱心で優秀な人が多い!と感じます。
- 専門知識を持った状態で入庁
- 社会人としてのマナーは既に身に付いている
なので、周りからの評価も高かったように思えます。
22歳の新卒者よりも即戦力的な面で優れているので、早くから活躍している感じでしたね。
公務員試験の年齢ギリギリの受験生が合格を勝ち取るには?
筆記試験の点数が、22歳の新卒者と同じ。
そうすると、有利なのは22歳の新卒者です。
なので、20代後半の受験生の皆さん。
年齢という壁を超えるには、22歳の新卒者には無いようなPRポイントを用意しましょう!
社会人に必要なマナーを身につけているのはもちろん、
自分には、こんな専門知識・経験があって貢献できます!
と、しっかりアピールできるように準備しましょう。
そして余談(個人的な意見)ですが・・・
「優秀な人材を確保したい」省庁・自治体ほど、年齢に左右されない採用活動をしてほしいと切に願います。
まとめ
公務員試験には年齢制限があり、上限はだいたい30歳前後。
地方公務員では不利になるようなことは無さそうですが、国家公務員の官庁訪問では不利になると思われます。
年齢という壁を越えるには、22歳の新卒者には無いPRポイント(専門知識や経験)を伝えるのが大事。
この記事を読んで、自信を持って公務員試験を受験できる人が増えることを願っております!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。