こんにちは!元公務員の ろびんそん です。
公務員って、どんな能力が必要なんだろう?
公務員試験を受ける人は、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
面接でよい印象を与えるためにも、公務員に必要な能力はしっかり理解しておきたいですよね。
この記事では、公務員に必要な能力について、面接対策の視点から解説していきます。
- 国家公務員として求められる「人材像」とは?
- 地方公務員として求められる「人材像」とは?
- 元公務員が考える、公務員に必要な能力【3選】
- 公務員試験の面接でアピールすべきポイント
この記事を読めば、公務員に必要な能力がわかり、公務員試験の面接でのアピールポイントを理解することができます。
ぜひ最後までご覧ください!
公務員として求められる「人材像」とは?
公務員に必要な能力は、ネットで検索すると大手予備校のホームページなどたくさん出てきますよね。
ですが皆さんにまず確認してほしいのが、国や自治体の公式サイト。
求められる人材像として、必要な能力は必ず書いてあります。
ここでは、国や自治体の公式サイトから読み取れる、公務員に必要な能力を解説していきます。
「人材像」はしっかり法令に書いてある
まずは国家公務員の場合です。
国家公務員に求められる人材像は、しっかり法令に書いてあるんです。
その法令とは「採用試験の対象官職及び種類並びに採用試験により確保すべき人材に関する政令」。
公務員試験の種類・求められる人材について定めた法令です。
求められる人材像は、この法令の第3条に書いてあって、大まかにまとめると・・・・・・
- 国民の立場に立って、高い使命感や倫理観を持つことができる
- 広い視野で行政課題に対応することができる
- 民主的&能率的な行政を推進するために必要な知識やスキルをもっている
- 採用試験に合格するレベルの知識・能力(・体力)がある
法令の文面だけ読むと、スーパーマンのような人しか公務員になれないような書き方をしていますが、そんなことはありません。
「人材像」というよりも「理想像」に近いものです。
「国家公務員の理想像ってこんな感じなんだな~」くらいの感覚でいれば大丈夫ですよ!
受験する自治体の「人材像」もチェック
つづいては地方公務員の場合です。
地方公務員として求められる人材像は、各自治体の採用ページに必ず書いてあります。
【○○県 人材像】でネット検索すると出てきますので、受験する自治体の公式ホームページを確認してみましょう。
ここでは、東京都職員の人材像を例に、解説していきます。
東京都の公式ホームページには・・・・・・
1. 高い志と豊かな感性を持った人材
出典:求める人材像・採用フロー|採用情報|東京都職員採用より引用
2. 進取の気性に富み、自ら課題を見つけ、進んで行動する力を持った人材
3. 都民から信頼され、協力して仕事を進める力を持った人材
4. 困難な状況に立ち向かい、自ら道を切り拓く力を持った人材
とのこと。
他の自治体のホームページを見てみると、東京都とはまったく違う人材像が書いてあります。
おなじ地方公務員でも、自治体によって「求められる人材像」は大きく異なることが分かりますね。
公務員としての「理想像」的なものは以上です。
つづいては、公務員として実際に働いてみて分かった「必要な能力」を解説していきます。
自分には当てはまるのかな?という視点で読み進めていくと、公務員に向いているのかどうかが分かりますよ!
公務員になる人に必要な能力とは?
私が公務員を10年ほど経験して「これは必要!」と思った能力を3つ挙げました。
- まわりの人・組織と調整する力
- 異なる価値観を受け入れる力
- むずかしい法令を分かりやすく説明する力
それぞれ詳しく解説していきます。
まわりの人・組織と調整する力
3つの能力のうち、最も重要なのが「まわりの人・組織と調整する力」です。
公務員はいわゆる「縦割り」で仕事をしているイメージが強いですが、自分ひとりで完結する仕事はありません。
どんな仕事でも、
- 上司
- 同じグループ・課のひと
- となりの課
- 関係機関
など、まわりの人や組織と、仕事を共有しながら進めます。
調整する力が弱い人もいますが、調整が不十分なまま仕事を進めると、後々おおきな問題となって自分に返ってきます。
逆に、調整する力がある人は、仕事を進めるスピードも早く、まわりからの信頼も厚いです。いわゆる「仕事ができる人」ですね。
まわりの人・組織と調整して仕事を進められる力は重要です。
異なる価値観を受け入れる力
次に重要なのが、「異なる価値観を受け入れる力」。
役所で働きはじめると、「えっ・・・・・・?」と思うような、受け入れがたい性格の人と出会うようになります。
- 理不尽なことを言ってくる上司
- ぜったいに電話をとらない、お局的な職員
- 残業ありきで仕事のスケジューリングをする職員
- 沸点が低く、すぐに怒鳴り声をあげる職員
- いきなりタメ口で問い合わせをしてくる住民
などなど。
これらの「えっ・・・・・・?」と思うような人たちと一緒に働いたり、対応しなければなりません。
公務員だと異動で人間関係を変えることができますが、自分とまったく異なる価値観をもつ人は、どこの職場にもいます。
自分とは異なる価値観の人を受け入れないでいると、仕事がやりづらくなって、けっきょく自分が苦しくなってしまうんですね。
他人の価値観をふかく理解する必要はありませんが、「この人はこういう考え方なんだな」と受け入れることが大事になってきます。
むずかしい法令を分かりやすく説明する力
3ばんめに重要なのが、むずかしい法令を分かりやすく説明する力です。
公務員の仕事において、かならず関わってくるのが法令。
法令は、公務員のあらゆる仕事の根拠となっているので、ときには自分の言葉で説明する必要があります。
ですが、法令ってとても難しい表現で書かれていることがほとんど。
1回読んだだけで理解するのはムリ・・・・・・
そんな難しい表現で書かれた法令を、何も知らない人に説明するわけです。
なかなか大変ですよね。
ベテラン公務員のなかには、難しい法令をパッと理解して、分からない人に説明する人もいますが、すごいことです。
公務員に必要な3つの能力を解説しましたが、どれも公務員になる前からもっている必要はありません。
公務員になってから、能力をつけていけば大丈夫。
「そんな能力、じぶんにはないよ・・・・・・」という人も、公務員として働いていれば、自然と能力がついてきます。
この記事をご覧になっている時点で、あなたには自分に足りないものを補おうとする力がありますからね。
とは言っても、公務員試験の面接では、「公務員に求められる能力、じぶんにはあります!」とアピールしたいですよね。
次の段落では、自分の能力を面接でアピールする方法について解説します。
面接でアピールすべきポイント
面接では、自分のもっている能力を使って、どのように貢献していくのかを伝えることが重要です。
例としては、こんな感じ↓
私には、困難な状況のもとでも解決策を見出す力強さがあります。
大学で所属していたゼミでは・・・・・・、そこで私は・・・・・・。
○○県庁の職員としても、・・・・・・という問題に対し、・・・・・・することで、・・・・・・社会の実現に尽力したいです。
自分のもっている能力が、「公務員として求められる人材像」につながるように表現するのがおすすめ。
まずは自分のもっている能力と、それを裏付けるエピソードをノートに書きます。
つぎに、受験先のホームページに書いてある「人材像」を見てみましょう。
自分のもっている能力のなかで、「人材像」に近しいものはありませんか?
1つでもよいので、自分のもっている能力を「人材像」につながるように表現することで、面接で好印象を残すことができますよ。
まとめ
公務員として必要な能力について解説しました。
- 【国家公務員】高い使命感や倫理観をもって、広い視野で行政課題を解決できる人など
- 【地方公務員】それぞれの自治体によって、人材像は大きく異なる(要確認)
- じっさいに働いてみると、調整する力・異なる価値観を受け入れる力・わかりやすく説明する力、の3つの能力が必要
- 面接では、自分のもっている能力を使って、どのように組織に貢献していくのかをアピールできるとよい
公務員試験で併願しているひとは、以下の記事も読むことで、今後の不安を軽減させることができますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。