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【公務員】病気休暇で人事評価は下がる?メンタルで休んだ元公務員が解説

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こんにちは!元公務員のろびんそんです。

病気休暇を取ろうか悩んでいる方々の中で、

公務員

病気休暇を取ったら、人事評価が下がりそう・・・

と不安に思っている方が多いですよね。

私も病気休暇を取る前は、人事評価や給料がどうなるか不安でした。

病気休暇への一歩を踏み出すことが出来ず「ちょっと無理してでも続けよう」と自分を追い込んでいましたね。

ですが、過剰に不安になる必要はなかったことを、病気休暇を取ってから気付きました。

私と同じように、病気休暇を取ることが不安・・・という方に向けて、この記事では病気休暇と人事評価に着目して私の経験談を解説していきます。

この記事はこんな内容
  • 病気休暇で人事評価が下がることはある?
  • 人事評価が下がってしまう病気休暇の取り方
  • 【経験談】病気休暇で人事評価が下がらなかった
  • 病気休暇→休職に切り替わると人事評価はどうなる?
ろびんそん

この記事を書いた私は元県職員

メンタルで病気休暇を取る前の人事評価は【ほぼB、たまにA】という感じで、ごくごく平凡な職員でした。

そんな私が病気休暇を取ったとき、人事評価がどう転んだのか?を中心に解説していきます。

公務員の人事評価の仕組み

病気休暇で人事評価がどうなるのかを知る上で、公務員の人事評価制度をざっくり理解しておく必要があります。

国家公務員の人事評価制度を解説しますが、地方公務員は国家公務員の制度に準じていることも多いので、参考までにご覧ください。

公務員の人事評価は、「能力評価」と「業績評価」という2つの評価により行われます。

それぞれの評価の特徴はコチラ↓

能力評価

判断能力や調整能力など、職務を遂行する上で発揮した能力を評価するもの。

 

業績評価

業績目標に対してどれだけ達成できたか評価するもの。

どちらの評価も、以下の6段階で評価され、勤勉手当や昇給に影響してきます。

卓越して優秀非常に優秀優良良好やや不十分不十分

※地方公務員の場合、評価は6段階でなかったり、アルファベットでの評価(S、A、B、・・・)だったりします。

よっぽどのことがない限り「やや不十分」や「不十分」の評価にはならないと言われていて、実際に多くの公務員が「良好」以上の評価を受けています。

そんな中、病気休暇で長期間お休みをしてしまうと評価はどうなるのでしょうか?

メンタルで病気休暇を取ると、評価が下がる可能性あり

メンタルで病気休暇を取ると、場合によっては評価が下がる可能性があります。

ただ、病気休暇を取ると必ず評価が下がるシステムではないので、過剰に不安に思う必要はありません。

病気休暇の取り方によっては人事評価が下がってしまう恐れがある、ということ。

では、人事評価が下がってしまう病気休暇の取り方とは、どんな取り方なのでしょうか。

こんな病気休暇の取り方には注意
  1. 1年の間に病気休暇を何度も取る
  2. 診断書の病名を変えて再度病気休暇を取る

それぞれ解説していきます。

1年の間に病気休暇を何度も取る

1つめは、1年の間に病気休暇を何度も取ることです。

公務員の病気休暇は、MAXで3か月間取ることができるのはご存じの方も多いですよね。

3か月間の病気休暇明けに20日間出勤すればリセットされることも、どこかで聞いたことあるのではないでしょうか。

この20日間のことを「クーリング期間」といいますが、クーリング期間の出勤をした直後にまた病気休暇を取る公務員がいます。

病気休暇→クーリング期間→病気休暇→クーリング期間→・・・という感じで繰り返し病気休暇を取得。

3か月の病気休暇を繰り返し取っていては、自分の担当業務をこなすのは困難です。

仕事で発揮した能力(能力評価)も、業績目標の達成度(業績評価)も正当に評価することはできません。

そもそも、病気休暇を繰り返し取得することで「休暇制度の不正利用」と見なされることもあります。

仕事で発揮した能力も業績の達成度も「良好」とは評価されにくく、評価を下げられる可能性があります。

1年の間に病気休暇を繰り返し取得するのは避けましょう。

診断書の病名を変えて再度病気休暇を取る

2つめは、3か月間の病気休暇が明けた後も、診断書の病名を変えることで再度病気休暇を取ることです。

公務員の病気休暇はMAX3か月間とれることをお話ししましたが、3か月を経過した後も引き続き病気休暇で休む職員もいます。

なぜ3か月以上も病気休暇で休めるのか・・・?

それは、2回目の病気休暇の病名が1回目のときと異なるから。

病気休暇は「1年間で3か月間まで休める」ではなく「1つの傷病につき3か月間まで休める」休暇です。

診断書に別の病名を書いてもらい、2回目・3回目の病気休暇を続けて取る強者がいました。

ろびんそん

規則上は、1回目の病気休暇とは「明らかに異なる」傷病の場合でしか、引き続き病気休暇が取れないようになっています。

しかし、少しだけ病名を変えて病気休暇を3か月以上取っている職員がいたのも事実です。なぜ「不正利用」と見なされないのか不思議でした・・・。

クーリングを挟んで何度も病気休暇を取るパターンと同じように、休んでいる期間が長すぎると、能力も業績も「良好」と評価されなかったり、「休暇制度の不正利用」と見なされたりします。

同じ病気で引き続き休む場合は、2回目の病気休暇ではなく休職に切り替えましょう。

メンタルで病気休暇を取ると、復職した以降も人事上「配慮が必要な職員」として扱われます。

その結果、激務部署に配属されにくくなったり、出世ルートから外れたりすることをよく聞きます。

バリバリ働いて出世したい!という方は、病気休暇を取ると同年代の同期に遅れを取ってしまう恐れがあることを覚えておきましょう。

【経験談】私が病気休暇を取得したときの人事評価

人差し指を立てている女性の写真

私が実際に病気休暇を取ったときに、人事評価がどうなったのかを解説していきます。

※県職員だったので、国家公務員や他の自治体職員とは制度が異なる場合もあります。

「3か月まではセーフ、3か月を超えると人事評価に悪影響」

私が「いったんお休みさせていただきたいです」と、病気休暇を申請した日のことをお話しします。

職場の人間関係で悩み、心療内科を受診して休養が必要と言われたことを、上司とその上の上司に話しました。

面談では「職場の人間関係」という抽象的な表現で話しましたが、要は上司のパワハラ、そのパワハラを良しとする職場環境のことです。

上司もその上の上司もパワハラ気質だったので、病気休暇を取ることを許可してもらえるのか不安でしたが、すんなり許可されました。

その時に上司・その上の上司から言われたことは・・・

  • ひとまずゆっくり休んでほしい
  • 病気休暇明けは復帰したいか?
  • 休暇期間が3か月以内であれば人事評価的にはセーフ、3か月を超えて休職に切り替わると人事評価に影響が出てくる
  • 休暇中に電話をする可能性があるので、電話には出れるようにしてほしい

私の場合、2か月間の病気休暇で申請したので、「3か月以内だから人事評価には無傷」と言われました。

ただメンタル系の病気は治療期間が長くなることが多いです。3か月を超え、病気休職に切り替わって休み続けると、人事評価に響くとも言われました。

では、実際に2か月間の病気休暇を取ったときの人事評価はどうなったのでしょうか?

病気休暇を約2か月とった時の人事評価は「A」で下がらず

結論から言うと、人事評価は下がりませんでした

能力評価がA評価、業績評価がA評価だったので、これまでどちらの評価もほぼB評価だったことを考えると上がったことに驚き。

評価期間に病気休暇の2か月間が含まれているのにも関わらず、評価は下がりませんでした。「3か月以内だったらセーフ」は本当みたいです。

毎日泣きながらパワハラ上司の指示に従っていた自分が報われたような気がしました。が、いくらA評価をもらえても、同じ経験は二度としたくないですね。

まとめ

公務員の病気休暇が人事評価に及ぼす影響について解説しました。

  • 公務員の人事評価は「能力評価」と「業績評価」の2つにより行われる
  • 繰り返し病気休暇を取ると、人事評価が下がるだけでなく「休暇制度の不正利用」と見なされる可能性がある
  • 評価は下がらないものの「配慮が必要な職員」として扱われる
  • 【経験談】2か月間の病気休暇を取ったときの人事評価は下がらず

1回の病気休暇により人事評価が大きく下がることは考えにくいです。精神的に「つらい、もう無理」と思ってしまっているのであれば、いったん休息することの方が長い目で見て重要です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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