皆さんこんにちは!元公務員のろびんそんです。
ほとんどの公務員試験で実施される小論文試験。
小論文は得意!という人よりも、小論文に対して苦手意識が強い人の方が多いのではないでしょうか。
超絶抽象的なテーマを投げかけられ、1000字ちかくの文字を手書きで書かなければいけない・・・。
小論文と聞くとため息もの、なんて人も多いはず。
この記事では、小論文が苦手・・・と感じる人に向けて、小論文の書き方や対策のポイントを解説していきます!
私が受験生のときに実践して合格できた秘策を詰め込みましたので、ぜひ最後までご覧ください。
- 公務員試験の小論文とは?
- 公務員試験の小論文の書き方【4ステップ】
- 公務員試験の小論文を書くときに意識すべき3つのポイント
- 全ての公務員試験受験生にやってほしい小論文の対策
公務員試験の小論文ってどんな試験?
公務員試験で出題される小論文は、国や各自治体が抱える問題に対して解決策を述べるスタイルのものがほとんどです。
試験時間は1~2時間くらい。
文字数は800~1800字くらい。
国家総合職(大卒程度)の「政策論文」が最もボリューミーで、試験時間が2時間。
長文で書かれた3つの資料を参考にして小論文を書くわけですが、これらの長文資料の中には英語で書かれた資料もあるので、資料を読むだけでも時間がかかってしまいます。
国家一般職や多くの地方公務員試験では、1時間~1時間30分で1000文字程度を書かせるタイプの小論文が出題されます。
試験時間が1時間だと、体感的には短く感じるので「時間が足りなくて書き切れなかった」という受験生もいます。
小論文で落ちないために、小論文の書き方や書くときに意識すべきことを知りましょう!
公務員試験の小論文を書く手順4ステップ
小論文には、ルールのようなお決まりの書き方があります。
この書き方を守ることで、論理的でキレイな小論文が書けるようになりますよ!
- 現状を分析する
- 課題を抽出する
- 解決策を講じる(具体例に!)
- まとめ
それぞれ詳しく解説していきます。
ステップ1:現状を分析する
まずは、出題されたテーマに関しての現状を分析します。
国や自治体が抱える問題(少子化、災害、働き方など)が、実際どのような現状なのか?ナゼ問題が起こってしまっているのか?を書きます。
現状を分析するときは、多面的に考えると偏った内容になりにくいですよ◎
ステップ2:課題を抽出する
次に課題を抽出します。
ここでは、分析した現状を次のステップである解決策へ結びつけるために、具体的な課題を書きましょう。
住民目線ではなく、国や自治体の職員として書くことを意識します。
ステップ3:解決策を講じる(具体的に!)
課題を書いた後に、解決策を書いていきます。
解決策を書く際は、実現したい理想像を書く→国や自治体の職員としてやるべき策を書くと、読みやすい小論文になりますよ。
職員としてやるべき策を書く際は、超具体的に書くのが重要。
国や自治体の政策を参考にしながら、自分の考える政策を書くと良いです。
「あなたが考える政策を~~」と問われているので、既存の政策だけを並べて書くのは避けましょう。
ステップ4:まとめ
最後のまとめでは、バシッと結論を書きます。
「職員として○○すべき」と明記することで、小論文が締まります。
ステップ1~3とは異なり、長々と書かず簡潔に終わらせるようにしましょう。
公務員試験の小論文を書くときに意識すべきポイント【3選】
つづいては、合格に近づくために小論文で意識すべきポイントを解説してきます。
書き方4ステップだけでなく、以下のポイントも意識することで、合格するための小論文が書けるようになりますよ◎
- 大まかな構成をメモしてから答案用紙に記入し始める
- 文字数の8割以上を書けるようにする
- 読み手がストレスフリーで読めるような文章を書く
それぞれ詳しく解説します!
大まかな構成をメモしてから答案用紙に記入し始める
設問を読んでいきなり答案用紙に記入するのではなく、まずは大まかな構成をメモしましょう。
構成は頭の中だけでなく、実際に問題用紙の空きスペースなどにメモするのがオススメです。
もし構成を練らずに文章を書き始めてしまうと、自分の主張や方向性がブレやすくなってしまいます。
主張や方向性がブレてしまうと、せっかく書いた小論文も支離滅裂な内容になってしまうことも。
あらかじめ構成をメモしておくことで、主張に一貫性があって論理的な小論文を書くことができます。
文字数の8割以上を書けるようにする
文字数が全てではありませんが、少なくとも8割の分量は書けるようにしましょう。
あまりにも文字数が少ないと減点対象になる可能性があります。
書き終わってから「あれっ?文字数足りないかも?」とならないように、あらかじめ答案用紙に薄く印をつけて、後から数えなくても8割くらいの文字数が分かるようにしておくのもオススメです。
構成を練る時点で、答案用紙に以下のような印を付けておくと焦らず書くことができます。
(付けた印は最後に消すのを忘れないようにしましょう)
読み手がストレスフリーで読めるような文章を書く
読み手のことを考え、ストレスなく読める文章で書くことも意識しましょう。
採点するのはあなたと同じ人間です。
目をこらさないと見えないような小さな文字や、1文がとんでもなく長い小論文は、誰だって読むのがストレスです。
読み手がイライラした状態だと、厳しい採点になってしまう可能性もあります。
そのため、読み手がストレスなく読めるような書き方を意識するのも大事なんです。
具体的には以下の3つを気を付けると、読み手がストレスなく読める文章になりますよ◎
- 文字は大きく丁寧に書く
- 1文は短く簡潔に
- 適度な句読点
字が上手でない人でも、大きく書くことと「とめ・はね・はらい」を意識することで読みやすい文字を書くことができます。
そして1文を短く書くと、伝わりやすい文章になります。1文が3行を超えてくると「長文だな」と思われてしまうので、3行以内に収まるように書きましょう。
句読点は多すぎても少なすぎても不自然になるので、自分の句読点の付け方にクセがないかどうか、誰かに見てもらうのもオススメです。
公務員試験の小論文対策はこうやってやる!
小論文の書き方や意識すべきポイントを解説しましたが、小論文の勉強をするときには以下の2点もプラスで実践すると、より合格に近づきます!
- 本番と同じように時間を測って書く練習をする
- 添削してもらう
練習で小論文を書くときは、時間を測って書くようにしましょう。
練習だからといって時間を気にせずに書いてしまうと、本番で時間が足りなくなってしまいます。
本番と同じように練習でも時間を意識して書くと、本番で焦らずスラスラと書けるようになりますよ!
できれば、
- 問題を読む&構成を練るのに○分
- 答案用紙に記入するのに○分
など、自分なりに時間配分を決めるのもオススメです。
そして、練習で書いた小論文は添削してもらうとより良いものができあがります。
公務員試験の小論文の添削指導をしてくれるサービスもありますので、独学の人もぜひ添削を受けてみてください。
小論文の添削は1回あたり5000円前後で、決して安くはない価格・・・。
添削料が高額なので、何度も添削を受ける必要はありません。1~2回は添削を受けて、自分では気付けないことを指摘してもらいましょう。
まとめ
公務員試験の小論文の書き方・対策について解説しました!
- 公務員試験で出題される小論文は、国や各自治体が抱える問題に対して解決策を述べるスタイル
- 小論文の書き方は【現状→課題→解決策→まとめ】の4ステップ
- 構成を練ってメモすること、文字数は8割以上、読み手がストレスなく読める文章、の3つを意識する
- 小論文を書く練習をするときは、本番さながら時間を測って書く
- 練習で書いた小論文は1回でも良いので添削を受ける
小論文で落ちないように、ポイントを押さえた対策をしておきましょう。