こんにちは!元公務員のろびんそんです。
メンタルで休職する公務員は多いといいますが、公務員の多くは休職の手続き方法を知らないですよね。
休職する理由が理由なので、事前に誰かに聞くなんてこともできません・・・。
しかし公務員の休職は手続きがけっこう複雑。
ただでさえ気分が落ち気味なのに、休職の手続きで不安や焦りを感じることは避けたいですよね。
この記事では、公務員時代に休職の経験もある私が、実際に休職するときに行ったことを詳しく解説します。
この記事を読めば、メンタルで休職するときの手続き方法が分かり、不安・焦りを感じることなく療養に専念できますよ◎
- 休職の手続きが分からない公務員
- 病気休暇中の公務員
- 病気休暇を取ろうか迷っている公務員
- 休職しようか迷っている公務員
- 仕事がつらい公務員
- 上記公務員の家族・友人など
公務員の病気休暇と休職で必要な診断書は異なる
公務員がメンタルで休む場合、まずは病気休暇を使って休みます。
病気休暇は3か月まで取れますが、復帰できない場合は「休職」として引き続き休むことになります。
病気休暇と休職は、取得するにはどちらも診断書が必要。
しかし私が勤務する自治体では病気休暇の診断書と休職の診断書は同じものではありませんでした。
病気休暇のときと休職のときの診断書の違いについて、それぞれ解説していきます。
病気休暇のときの診断書
公務員がメンタルで病気休暇を取るときに必要なのは主治医の診断書1通のみです。
精神科や心療内科があるところであれば近所のクリニックでもよいですし、評判の良いクリニックを探して行くでもOK。
病気休暇のくわしい取り方は以下の記事も併せてご覧ください。
病気休暇を取るときの診断書は、特にフォーマットを指定されない場合が多いです。
フォーマットの指定がなければ、通っているクリニック独自のフォーマットの診断書で大丈夫。
ただ、診断書に必ず記載しなければいけないことがあります。
- あなたの氏名
- 病名
- 休養を要する期間
- クリニックの名称・主治医の氏名
この中でも特に大事なのが「休養を要する期間」。
診断書に書かれた期間がそのまま病気休暇の取得期間になりますので、主治医とよく相談して決めましょう。
つづいては「休職」するときの診断書です。
休職のときの診断書
私の自治体では、職員がメンタルで休職するときに必要な診断書は以下の2つでした。
- 主治医に書いてもらう診断書1通
- 指定の病院で書いてもらう診断書1通
の合計2通の診断書が必要だったんですね。2通必要というのは、セカンドオピニオン的なものかと思います。
主治医に書いてもらう診断書1通
まず主治医に書いてもらう診断書。これは病気休暇のときに書いてもらう診断書とは全く別物でした。
病気休暇用の診断書は特にフォーマットの指定はありませんでしたが、休職用の診断書はフォーマットがありました。
岡山県が県公式ホームページで休職診断書のフォーマットを公表しているので、参考までにご覧ください。→岡山県ホームページ
多くのクリニックでは診断書の発行に1~2週間かかるので、早めに書いてもらう必要があります。
指定の病院で書いてもらう診断書1通
そしてもう一つの診断書、指定の病院で書いてもらう診断書についてです。
私が休職するときは公立病院に行きました。多くの自治体では、指定の病院は公立病院や保健所であるようです。
指定の病院に行くときには、主治医の診断書を持って行きました。
主治医に診断書の作成を依頼する→1~2週間後に受け取る→指定の病院に行って診断書の作成を依頼する
という流れ。
指定の病院では即日で診断書が発行されたので良かったですが、数日遅れていたら休職の手続きが間に合わないくらいタイトでした。
休職をお考えの方は、診断書を2通そろえるには時間がかかることを覚えておきましょう。
休職では多くの書類を提出しなければいけない
病気休暇とは異なり、休職となると多くの書類の提出が必要になります。
締め切り日がある書類もあるので、早め早めの準備が必要です。
休職するときに提出した書類
あまり詳しくは言えませんが、私が休職したときに提出した書類は、診断書を含め4種類。
診断書以外にも自分で書いて(入力して)提出する書類がありました。
病気休暇のときの提出書類は診断書のみでしたが、休職となると提出書類は複数必要。
診断書以外に提出する書類に関しては、お勤めの省庁/自治体によってだいぶ違ってきます。
必ず職場の指示に従いましょう。
書類の提出スケジュールはかなりタイト
診断書を含め、休職するときに必要な書類の提出スケジュールはタイトです。
職場から「○月△日までに◇種類の書類を送付してください」と〆切日を言われます。
この〆切までに、
- 主治医に診断書の作成を依頼する
- 主治医の診断書を受け取る
- 指定の病院で診断書の作成を依頼する→受け取る
- 自分が書く(入力する)書類を準備する
- メールや郵送で書類を提出する
などのタスクをこなします。
私が休職するときは〆切日まで2週間なかったので、かなりタイトでした。
早め早めに準備して、書類の提出が遅れないようにしましょう。
休職する公務員が気を付けたいこと
休職中は体調がすぐれないことが多いなか、仕事のことを考えてしまう公務員も多いです。
でも休職は心身を休めるための措置。体調の回復に努めるのが最優先です。
そこで、公務員の皆さんには休職したときに気を付けてほしいことがあります。
- 体調がすぐれないときは絶対に無理をしない
- 利用できる制度を調べておく
- 復職を意識し過ぎない
体調がすぐれないときは絶対に無理をしない。これがいちばん大事です。
「ご飯食べなきゃ」や「お風呂入らなきゃ」と思ってしまうのはよく分かります。ですが、体調が悪いときの「○○しなければいけない」は、自分の身体を痛めつけているようなもの。
体調が悪いときは身体を休め、体調が良くなったらベッドから起き上がるようにしましょう。
体調が良い日には、利用できる制度も調べてみるとよいです。
特に、給料から天引きされる費用の一部は休職中だと免除されることもあります(要申請)。
自分を守ってくれる制度を調べておくと気持ちもラクになりますよ。
そして休職期間全体の心がけですが、復職を意識し過ぎないのも大事。
休む期間が長ければ長いほど、復職への不安・焦りを感じることもよく分かります。
ですが毎日のように不安や焦りを感じることで、体調が悪化したり、休職期間を延長せざるを得なくなったりします。
休職→復職している公務員は、今や珍しくありません。過剰に不安に思う必要はないですよ◎
あまり復職を意識し過ぎないようにしましょう。
まとめ
公務員の休職について解説しました。
- 病気休暇と休職の診断書は異なる
- 休職には診断書2通(主治医+指定の病院)が必要
- 休職の際には提出書類がいくつも必要だったり、提出スケジュールがタイトだったりする
- 体調がすぐれないときは絶対に無理をしない&休職中は復職を意識し過ぎない
- 体調が良い日に利用できる制度を調べるとよい
この記事を読んでくださったことで、少しでも休職に対する不安が和らいだら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。