こんにちは!元公務員のろびんそんです!
世間的にホワイトなイメージが強い公務員。
ですが、実際に働いてみるとツラいことが多いものです。
- 長時間労働や土日出勤
- 上司からのパワハラ
- 仕事内容が自分に合わない
仕事辞めたい。しんどい。
大きなストレスをかかえて出勤を続けると、すぐに身体にガタがきます。
そうなる前に、皆さんには勇気を出して「病気休暇」を取っていただきたいのです。
ですが、病気休暇を取ることに不安が残る人も多いですよね。
病気休暇で休んだ私の経験をもとに、
- 「休職」との違い
- 病気休暇を取るメリットとデメリット
- 病気休暇のとり方
について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、病気休暇を取ることに対する不安を減らすことができますよ!
「病気休暇」と「休職」の違い
病気休暇とよく似た制度の休職。
病気休暇をとりたい方は、休職との違いを押さえておきましょう。
「病気休暇」と「休職」の違い一覧!
「療養するために仕事を休む」というニュアンスは同じです。
ですが、「病気休暇」と「休職」は全く異なる制度。
両者の違いを一覧表で見てみましょう。
病気休暇 | 休職 | |
90日間 | 期間 | 3年間 |
100%出る | 給料 | 80%出る (1~2年間のみ) |
少ない | 提出書類 | 多い |
しない | 職場との連絡 | する |
病気休暇は短期間ですが、さまざまなダメージが少なくて済みます。
詳しく見てみましょう。
病気休暇の特徴
病気休暇は、公務外での傷病で療養するときに取れる休暇です。
病気休暇は90日間とはいえ、給料が100%保障される手厚い制度です。
給料は基本給だけでなく家賃補助も全額支給されます。
提出書類も診断書くらいでOK。
取得へのハードルが低いのが特徴です。
休んでいる間、職場と連絡を取る必要がないのもストレスフリーですよね。
病気休暇は公務員の恵まれた休暇制度の1つと言えます。
休職の特徴
休職は休暇ではありません。
「あなたを勤務させません」という辞令です。
要は、職場からの命令。
辞令ということもあり、提出書類をたくさん書かなければいけません。
定期的に職場とも連絡を取らなければいけなかったりします。
病気休暇とはだいぶ雰囲気が違いますよね。
ですが、一般的に病気休暇を使い切ったら休職に切り替わるパターンが多いです。
辞令といっても身構える必要はなく、引き続き休養が必要な場合は申し出ましょうね。
病気休暇のメリットとデメリット
提出書類も少なく、給料も保障される病気休暇。
メリットの方が大きいので、迷っている方には取ることをオススメします。
ですが、デメリットもあることも知っておきましょう◎
病気休暇を取るメリット
病気休暇は公務員独自の手厚い休暇制度です。
私も実際、「病気休暇を取って良かった」と思ったことは何度もあります。
私の実体験も交えてメリットを挙げていきます。
- 休んでいる間、給料が100%保障される
- 仕事や職場の人間関係から一時的に解放される
- 時間を気にせずのんびり過ごせる
- 人事評価への影響が少ない
やはり給料が保障されているのは大きなメリット。
まるっと3か月出勤しないのに、休む前と同じ給料が振り込まれるのは安心です。
休暇中は職場と連絡を取る必要がないので、仕事を気にせず休むことができます。
そして3か月も休んでいながら、人事評価への影響が少ないのも安心ポイント。
何度も病気休暇を取るような不正利用的な方法でなければ、人事評価は下がりません。
過度に不安な気持ちにならずに休めます。
病気休暇を取るデメリット
公務員にとってメリットの多い病気休暇。
しかし、デメリットもあります。
- 休み明けがキツい
- 周りからの目
- (精神科や心療内科の受診料が意外と高い)
病気休暇が終わったら、怒濤の8時間労働×5連勤が始まります。※復職に向けた訓練を行う場合もアリ
いきなりフルタイムで働くのはキツいもの。
復帰後しばらくして慣れてしまえば良いのですが、慣れるまでがしんどいですね。
そして病気休暇で休んでいると、
ねえねえ、○○さんがメンタルで休んでいるらしいよ。
病気休暇をとることで、「メンタルで休んだ人」として噂が広がります。
公務員は噂好きの人が多いので、あることないこと言われたり・・・・・・。
わたしが復職したときは、とくに陰口は叩かれませんでしたが、わたしの知らないところで言われていた可能性はあります。
別の角度から見たデメリットが「精神科/心療内科の受診料が高い」ですね。
私が通っていたところでは、1か月あたり4000円くらいでした(薬代含む)。
受診料高い問題は「自立支援医療制度」が解決してくれます。この制度を利用すると受診料・薬代の自己負担が1割になります◎
病気休暇の取り方
病気休暇の特徴がだいたい分かってきましたね。
それでは、実際に病気休暇を取るときにやるべきことを説明します。
ステップ1:受診する精神科や心療内科を決める
どの病院に行くかが大事なんです。
つらい症状があるのにも関わらず、「休暇用の診断書はお断り」的な病院も存在します。
病気休暇を取りたいときは、診断書を書いてくれる病院を探しましょう。
Googleで病院を調べると、必ず口コミが書いてあります。
口コミを見て病院を決めましょう。
ステップ2:診断書を書いてもらう
無事に病院が決まって、初めて受診するときは
- 症状
- 診断書
この2点を話しましょう。
職場の上司からパワハラを受けています。出勤するのがつらく、○か月前から不眠、動悸、吐き気があって・・・
原因は職場にありそうですね。休職したいですか?
休職したいです。
○月△日までの診断書を書いておきますね。
私が病院へ行ったときは、こんな感じで診断書が出されました。
初診で診断書を書いてくれましたが、病院によっては初診で診断書が出ない場合があります。
なので、早めに病院へ行きましょう。
診断書を書いてもらうときは、休む期間(休養を要する期間)を医師とよく相談しましょう。
診断書に書いてある休養期間が、そのまま病気休暇の取得期間になります。
ステップ3:診断書を職場に提出する
診断書を書いてもらったら、職場へ提出します。
提出方法は自由なので郵送でも大丈夫。
私は、ブチ切れる上司の顔が思い浮かんでしまい・・・
出勤して直接手渡しで提出しました。
- 直属の上司に診断書を渡す
- 「体調が悪いので休ませてください」と言う
- 簡単な引き継ぎを上司へする
こんな感じでしたね。
上司と話した後は、身辺整理をしてすぐに帰宅しました。
理由が理由なので、長期休暇前のあいさつ的なものもしなくてOKです。
まとめ
公務員の病気休暇制度について説明しました。
- 病気休暇は休職と違って100%給料が保障される
- メリットの多い病気休暇。しかし復帰時が大変だったり、「病気休暇の人」レッテルを貼られるというデメリットもあり
- 病気休暇を取るなら、診断書を書いてくれる病院を探すこと
- 診断書の提出方法は自由(郵送、手渡しなど)
病気休暇は「ツラい状況を変えるための選択肢」の1つです。
症状が出ている時は、転職や退職といった大きな決断をするのはキケン。
今後のことを決めるのは、いったん自分を休ませてあげてから。
勇気を出して病気休暇を取って、ツラい状況を自力で変えていきましょう!
この記事を読んでいるあなたなら大丈夫です。