こんにちは!元公務員の ろびんそん です。
公務員になったからには、たくさん休みを取りたい!と思う人も多いですよね。
公務員は民間企業に比べて、休みがとても取りやすい環境。
その反面、
たくさん休みを取ると、評価下がってしまうのでは・・・・・・?
と、不安になる人もいるはず。
この記事では、公務員が有給を取り過ぎると評価が下がるのかを、詳しく解説していきます。
- 公務員は有給を取り過ぎている?
- 世間から「公務員=休み過ぎ」と言われる理由
- 有給を取り過ぎると評価は下がる?
- たくさん有給を取るとイメージダウンの現実
- 休みを取りつつ評価も下げないためには?
この記事を書いた私は元公務員。
公務員時代には、年休フル消化を目指していたこともあり、有給への執着は人一倍強かったです。
私の経験談をベースに、公務員の有給と人事評価の関係を分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
公務員は有給を取り過ぎている?
世間から見ると、公務員は休み過ぎている印象があるのも事実。
なぜ公務員は「休み過ぎている」と言われてしまうのか、本当に公務員は休み過ぎているのかを解説していきます。
公務員が「有給を取り過ぎ」と言われる理由
世間から「公務員は休み過ぎている」と言われてしまう主な理由は以下の2つ↓↓
- 問い合わせたときに担当者がいない
- 有給休暇の種類が多い
それぞれ詳しく解説します。
問い合わせたときに担当者がいない
1つ目の理由は、役所に問い合わせたときに担当者がいなかったから。
わたしが公務員として働いていたときも、問い合わせを受けたときに担当者が休みで不在にしていたことは多々ありました。
○○の手続きのことで聞きたいんですが・・・・・・
申し訳ありません、担当者が本日お休みをいただいておりまして。
こんな感じのやり取り。
公務員の世界は「縦割り行政」という言葉どおり、担当者とその上司以外は誰も答えられないことが多かったです。
担当者の替わりに誰かが対応することは少なく、担当者が後日出勤したタイミングで対応していました。
電話をかけたときに「本日○○はお休みをいただいて・・・・・・」という言葉を聞けば聞くほど、公務員が休み過ぎているイメージがついてしまいますね。
有給休暇の種類が多い
2つ目は、有給休暇の種類が多いから。
公務員の休暇制度が充実していることは周知の事実ですよね。
20日間の年次休暇だけでなく、病気・介護・育児専用の休暇があり、世間では「公務員=休みが取りやすい」イメージ。
実際、休みの取りやすさは職場の雰囲気にもよりますが、バンバン休みが取れる職場はあります。
休みやすい部署にいた時は、1年間で有給を30日くらい取った年もありました。
有給休暇の種類が多く、休みが取りやすい環境であることから、公務員は休み過ぎていると世間から思われています。
「有給取らない人=仕事がんばっている人」のイメージ
休みが取りやすいと言われている公務員ですが、一方で「制度が充実しているだけで、実際は休みを取りにくい」と感じている人もいます。
とくに入庁したての若い職員だと、まわりに気を遣いすぎて休みたくても休めない人は多いですよね。
ましてや、まわりの職員たちが休まない人なら尚更です。
対して大きな仕事もしていないのに、休みを取っても良いんだろうか・・・・・・?
休みを取ってしまうと、仕事をがんばっていないような気がして、なかなか休みを申請できない職員は多いです。
有給フル消化マンの私ですら、1年目のときは休みをあまり申請できませんでした。
休みを取る=仕事をサボる
あまり休みを取らない=仕事をがんばっている
こんなイメージを持っていたからです。
休むことに対して、どうしもマイナスなイメージがあり、休むことを躊躇してしまいます。
制度を充実させていくことも重要ですが、制度だけでなく職員の意識を変えていくことも同じくらい重要ですよね。
有給の「取り過ぎ」って何日以上を指す?
有給を取り過ぎると、周りからの評価がどうなってしまうのか気になるところ。
そもそも、有給の「取り過ぎ」とは、具体的に何日以上を指しているのでしょうか。
有給の取得日数が15日前後なら意識すべし
結論からいうと、1年間に16日以上(地方公務員であれば13日以上)の年次休暇を取ると、「取り過ぎ」と思われる恐れがあります。
人事院が公表している令和5年国家公務員給与等実態調査結果によると、国家公務員は平均で15.5日/年の年次休暇をとっています。
総務省が公表している令和4年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果によると、地方公務員の場合は12.6日/年。
平均より多く休みを取ることが「有給とりすぎ」とされるのであれば、
- 国家公務員では16日以上
- 地方公務員では13日以上
が目安になりますね。
まわりの人よりも自分の方が多く休みを取っていることになり、「休みすぎでは・・・・・・?」と思われる可能性があります。
体感でも、休みを15日以上とっている人は「よく休みを取る人」のイメージでしたね。
「よく休む人」と思われずにたくさん休む方法
たくさん休みを取っている人の中には「えっ?!この人って、こんなに休んでたっけ?!」と思うような人もいます。
年次休暇の取得日数が多いのにもかかわらず、「よく休む人」と思われない人は、時間休で少しずつ休む人。
2~3時間休を毎週とるようなスタイルだと、あまり休んでいるイメージが定着しません。
小出しで休むパターンですね。
「休み過ぎ」と思われないためには、1日単位ではなく、時間休で少しずつ休むのがオススメです。
有給を取り過ぎると評価が下がる?
たくさん休みたいものの、評価に響くのが怖いと思っている人は多いです。
表向きには「積極的に年次休暇をとりましょう!」と言われていますが、実際のところはどうなのか・・・・・・
私の経験をもとに解説していきます。
たくさん有給を取る人のイメージが良くない現実
たくさん休むことがダイレクトに人事評価へ響くことはありませんが、あまりイメージが良くないのも事実です。
私が公務員として働いていたとき、
- あまり休みを取らない人
- 計画的にコツコツ休む人
の2パターンのうち、周りからの評判が良かったのは【あまり休みを取らない人】でした。
やはり無意識のうちに「休まない人=仕事をがんばっている人」と思ってしまい、休まないことを美徳とするような風潮はありましたね。
表向きには「積極的に休みを取りましょう!」と言われているものの、なかなか休めない雰囲気なところもあります。
やるべき仕事をこなした上で休むことが大事
評価が気になりつつも、なるべく休みを多く取りたい!という人もいますよね。
たくさん休みを取る上で大切なことは、やるべき仕事をこなすこと。
与えられた仕事をせずに休んでしまうと、ただの「権利主張の激しい人」になってしまいます。
周りからの評判がイマイチになってしまうだけではなく、人事評価にも悪影響をおよぼす可能性すらあるからです。
自分の仕事をこなし、日頃から周りの職員とコミュニケーションを取っておくのを実践してみましょう。
そうすることで、多少休みを取り過ぎても悪いイメージは持たれません。
まとめ
公務員の有給取り過ぎなのか?問題について解説しました。
- 世間からは「公務員=休みすぎ」と思われている
- 休みにくいと感じている職員もいる
- 年休の取得日数が15日前後になったあたりから「休みすぎ」と思われる恐れ
- 時間休で少しずつ休むと「休みすぎ」と思われにくい
- 有給の取り過ぎがダイレクトに人事評価へ響くことはないが、イメージは良くない
- やるべき仕事をした上で休むのが大事
「有給を使いきる勢いで休みたい!」「有給の繰り越しで損をしたくない!」という方は、以下の記事を読むことで、公務員の休暇制度の恩恵を最大限受けることができます◎
ぜひご覧ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。