こんにちは!元公務員の ろびんそん です!
この記事では、農業職で採用された地方公務員のお仕事を紹介します!
農業・農学の公務員ってどんな仕事するんだろう?
正直キツいのかな・・・・・・?
という人はもちろん、
もうすぐ入庁だ!部署の希望なんて言おうかな~
という人にも参考になるかと思います。
説明会では聞くことのできないディープなところまでお話しします!
農業系公務員のお仕事ってどんな感じ?
地方公務員の受験区分にある 「農業」や「農学」 。
この受験区分で採用された人たちは、入庁後は主に以下の仕事をすることになります!
- 行政系の仕事(補助金、予算など)
- 試験研究系の仕事
- 普及指導系の仕事
- 教育系の仕事
くわしく見ていきましょう!
行政系の仕事(補助金、予算など)
本庁に配属された人、出先機関である事務所に配属された一部の人は、行政系の仕事をすることが多いです。
よくあるのが補助金関係や予算関係の仕事ですね。
国(地方農政局)の職員や市町村の職員とやり取りすることが多いので、日頃からクレームを浴びせられる部署ではありません。
ですが、抱えている仕事量がかなり多く、残業が多いところが多い印象でした。
試験研究系の仕事
農業試験場や研究所に配属された人が、試験研究系の仕事を行います!
新しいお米の品種を作ったり、野菜の新しい栽培技術を開発したりするところです。
学会で研究内容を発表したりすることもあるので、院卒の人が多く配属されていた印象でしたが、もちろん学部卒の人でも希望を出して配属されていましたよ◎
ずっとラボに籠もって研究をする部署もあれば、1日中ずっと外で作業(調査)するような部署もあり、いちばん専門性が高い仕事ですね。
普及指導系の仕事
普及指導センターに配属された人は、普及指導の仕事をします!
農家さんたちに対して、農作物の栽培技術を普及させたり、病害虫の防除方法を指導したりします。
公用車を使って農家の畑へ行って話をすることがメインですので、フィールドワークです。
教育系の仕事
農業大学校に配属された人は、教育系の仕事をします!
学生・研修生たちに、農作物の栽培方法を教える仕事です。
「講義をする」というよりかは「実習で教える」のがメインなので、学生・研修生たちと一緒に農作物を栽培していきます。
教育とはいっても、教員免許は必要ないので安心してくださいね。
農業系公務員でしか味わえないメリット
私が公務員時代に「農業系の公務員になってよかった~」と思ったことを紹介します。
当時は毎日「仕事やだな・・・」と思っていましたが、振り返ってみると「よかったな」と思えた部分もあります◎
- 農家から「○○さんのおかげで病害が落ち着いたよ!」と言われた
- 農家から「いつもすぐに来てくれたありがとうね」と感謝された
- 学生・研修生から「○○先生のおかげで楽しく過ごせたよ!」と言われた
- 学生・研修生から「○○先生の指導のおかげで、前向きになれました」と言われた
- 学生・研修生が卒業するときに色紙を書いて渡してくれた
やはり、人から感謝されると嬉しいものです。
農業系公務員のキツいところ
逆に、「キツかったな~」と思ったことを紹介します。
- 農家に「こんなことするのがアンタの仕事じゃないだろ」と怒られた
- 農家との飲み会でのセクハラ(抱きつかれる、手を握られる)
- 農家との飲み会は強制参加だった
- 休日も農家との飲み会があった
- 「始発の電車で出勤→1日ずっと農家を回る→夜10時に帰宅」というイベントが頻繁にある
- 猛暑の日でも休憩なしで農家を回らないといけない
- 農業経験・知識がゼロに近いのにベテラン農家に指導しなければならない
- 学生・研修生50人分の卒論を限られた期間で添削する
- 炎天下の中でも、真冬でも外で農作業をしなければならない
これらに加えて、職場でのパワハラも「キツかったこと」に入ります。
正直、どの「キツかったこと」よりも、職場でのパワハラがいちばんキツかったですね。
トータルで見て農業系公務員ってどうなの?
「キツかったこと」の方が明らかに多かったですが、あくまで私、ろびんそん のフィーリングです。
あらゆるハラスメント、長時間労働、飲み会が平気な人は、私のような経験をしても「キツい・・・」と感じないですよね。
たとえ「キツいな~」と思っても、それを上回るメリットを感じている人が多いのも事実です。
さいごに
自治体が実施する説明会では聞けないようなこともお話ししましたが、皆さんはどのように感じましたか?
世間的にはラクだと言われている公務員ですが、ラクな部分もあればキツい部分もあります。
入庁前あるいは受験前にしっかり情報収集して、「公務員になったら具体的にどんな仕事をしたいのか」イメージするようにしましょう!
やりたい仕事がイメージできたら、ネットやSNSで、実際にその仕事をしている人の投稿を見てみるのも良いですね◎