こんにちは!元公務員の ろびんそん です。
公務員は楽そうなイメージがある一方で、最近では長時間労働やハラスメントが問題視されています。
ニュースなどをみて、公務員の実態を知るひとも増えてきたのではないでしょうか。
公務員が過酷な労働をしている事実を知って、
公務員やめておいた方がいいかな?
と、悩むひとも多いですよね。
そんな方に向けて、この記事では「こんな人は公務員おすすめできない」という人の特徴や、逆に「こんな人には公務員おすすめ」という人の特徴も解説します。
- 「公務員やめとけ」といわれる一般的な理由
- こんな人は公務員おすすめできない!特徴【3選】
- 公務員おすすめできるのはこんな人!特徴【3選】
この記事を書いた私は、元地方公務員。
学生の時になりたくて仕方がなかった公務員になったものの、公務員として働きつづけることがツラくなり、10年ほどで退職。
わたし自身の経験をもとに、元公務員という視点から解説していきます。
この記事を読むことで、自分が公務員に向いているかが分かり、安心して職業を選択することができますよ!
なぜ「公務員おすすめしない」と言われている?
ネットで「公務員おすすめしない」と検索すると、たくさん記事が出てきますよね。
ネット上の記事の多くは、以下の4つの理由から、公務員をおすすめしないと書いています。
- 仕事でやりがいを感じにくい
- 給料が低い
- 思いのほか残業が多い
- 異動のスパンが短い
それぞれ詳しく解説していきます。
仕事でやりがいを感じにくい
1つめは、仕事でやりがいを感じにくいこと。
公務員の仕事はどうしても、決められた手順にそって手続きするようなイメージが強いです。
よく「マニュアルどおり」と言われていますよね。
決められたことを実行するだけのような仕事は、一般的に「やりがいが少ない」「つまらない」と言われがち。
そのため公務員の仕事は「やりがいを感じにくい」と思われています。
しかし「やりがい」の感じ方は人それぞれですよね。
決められたことを正確に実行することにやりがいを感じる人もいれば、自分でゼロから考えて仕事をすることにやりがいを感じる人も。
そもそも、公務員の仕事で「マニュアルどおり」ではない仕事もたくさんあります。
自分でやり方を考えて、試行錯誤しながら良いものを生み出していく仕事もたくさんありました。
- 自分は公務員としてどんな仕事をしたいのか
- 自分が「やりがいを感じる」のはどんなときか
の2点を考えることが重要です。
給料が低い
2つめは、給料が低いこと。
大手企業と比べると、公務員の給与水準は低くなっています。
ボーナスも決して多いとは言えない金額なので、「公務員=薄給」のイメージが強いです。
とくに採用されて間もない頃は、独り暮らしで余裕をもった生活をするには少なめ。
大手企業にいった友人の給料と比べることで、「公務員って給料よくないな」と思ってしまいます。
しかし公務員は年功序列なので、経験年数が長くなるほど給料も上がっていくのがメリット。
その給料も、中小企業と比べたら高いです。
たくさん稼ぐためにバリバリ働くんだ!というタイプでなければ、給料により深刻に困ることはないですよ◎
思いのほか残業が多い
3つめは、思いのほか残業が多いこと。
国会(議会)対応のために、夜おそくまで残業する公務員の姿が、たびたびネットニュースになっています。
公務員でも部署によって残業時間はちがってきますが、体を壊すくらいに残業をしている人がいるのは事実です。
わたしは幸い、指導が入るレベルの残業をしたことはありませんが、長時間労働をきっかけに休職するひとを多く見てきました。
残業が多くて体をこわす姿をみると、公務員にならない方がいいかな?と思ってしまいますね。
異動のスパンが短い
4つめは、異動のスパンが短いこと。
国家公務員では2~3年おき、地方公務員では3~4年おきに人事異動があります。
ベテラン公務員いわく、昔であれば同じ部署に10年以上いることもあったそうですが、最近では3年おきに異動するパターンが多いです。
早い人では半年で異動してしまうこともあります。
頻繁に異動させる目的は、「癒着を防ぐため」だったり「さまざまな経験をさせるため」だったり。
癒着を防ぐのも、さまざまな経験をさせることも大切ですが、専門性を高めたい人にとってはデメリットに感じますよね。
やっと知識・スキルが身に付いてきた!と思った矢先、まったく別の部署へ異動になるわけです。
知識・スキルを極めたい人にとっては、異動スパンが短いと「民間企業のほうが良いかな?」と思ってしまいます。
以上が、「公務員をおすすめしない」と言われいている一般的な理由。
つづいては、公務員を10年ほど経験したわたしが「こんな人には公務員おすすめできない」という人のパターンを解説していきます。
公務員おすすめしない人の特徴【3選】
公務員は経済的に安定していて、休暇などの制度も先進的ではありますが、無条件に「公務員おすすめ!」とはいえません。
わたしが「公務員おすすめできない」と思うひとの特徴・その理由を解説します。
- 他にやりたい仕事がある
- なんとなく「安定しているから」で選んでいる
- 専門分野で知識・スキルを極めたいと思っている
それぞれ詳しく解説していきます。
他にやりたい仕事がある
1つめの特徴は、他にやりたい仕事があるのにも関わらず、まわりの人からの言葉や世間体を気にして公務員を選んでいる人。
やりたい仕事といいましたが、公務員のほかに興味のある分野があったりする人も同じです。
自分のやりたい仕事・興味のある分野が他にあるのに、
社会的信用度の高い公務員になれば生涯安泰!
国家総合職で出世コースにのれば、人生勝ち組!
など、自分の外側にある基準に合わせて行動してしまうと、自分の気持ちとの矛盾に後から気付き、悩むことになります。
わたしは自分の気持ちに蓋をしつづけたことで、「なんのために働いているんだろう」とメンタルを壊しました。
他にやりたい仕事がある人や、他の分野に興味をもっている人は、世間体を気にして公務員になるのはオススメできません。
なんとなく「安定しているから」で選んでいる
2つめの特徴は、なんとなく「安定しているから」で公務員を選んでいる人。
確かに公務員は、とても(経済的に)安定しています。
リストラされるリスクは限りなくゼロに近いですし、人並みに仕事をしていれば給料はどんどん上がっていきます。
しかし、経済的に安定できるのは、心身ともに健康でいることが大前提です。
働くことができなくなっても、生涯にわたって雇用が保障されれば安心できますが、じっさいに保障されるのは3年まで。
恵まれている公務員でも、ずっと組織が生活を保障してくれるわけではありません。
公務員の世界では、病気休暇や休職により休むひとが多いです。休職して、つぎの仕事に就けないまま退職してしまうひともいます。
「心身ともに健康でいること」という大前提が崩れやすい環境でありながら、ぼんやりと「安定しているから」で公務員を選ぶのはリスキー。
「安定しているから公務員になりたい!」という気持ちが先行していませんか?
あらためて、公務員になりたいと思う理由を深掘りしてみましょう。
専門分野で知識・スキルを極めたいと思っている
3つめの特徴は、専門分野で知識・スキルを極めたいと思っている人。
記事の前半でもお話ししたとおり、公務員は短いスパンで異動します。
専門分野で知識・スキルを極めたいと思っている人にとって、3年くらいで職場が変わるのは、もどかしさを感じます。
やっと専門知識がついてきて仕事が楽しくなってきたのに、もう異動か・・・・・・。
とくに技術職で採用された人は、このように思うことが多いです。
わたしは技術職しかいないような部署にいたので、「異動スパンが短すぎる」とぼやいている先輩をたくさん見てきました。
(わたしはモチベーションが底辺だったので、「もっと専門知識を深めたいのに・・・」みたいな感情にはなりませんでした)
なにかの専門分野で知識・スキルを極めたい!と思うひとにとっては、異動スパンの短い公務員はオススメできません。
こんな人は公務員におすすめ【3選】
反対に、「こんな人には公務員おすすめ」と思うような人の特徴も解説します。
- 公務員の仕事でやりたいことがある
- 子育てに重きを置きたいと思っている
- ジェネラリストでいたい
それぞれ詳しく解説していきます。
公務員の仕事でやりたいことがある
1つめの特徴は、公務員の仕事でやりたいことがある人。当たり前ではありますが・・・・・・。
「雇用が安定しているから」「休みが取りやすいから」などの理由で公務員になるよりも、やりたい仕事があって公務員になるほうが、やりがいも感じやすいですし、大きく成長できます。
わたしは「安定している」「休みやすい」という理由で公務員になりましたが、仕事を楽しそうにしている人が正直うらやましかったです。
公務員の仕事がやりたくてやっている人には敵わないですからね。
公務員の仕事でやりたいことがある人は、迷わず公務員をめざしましょう!
もし公務員になった後に「やりたい仕事」が変わっても、公務員になったことに対して深く後悔することはないです。
子育てに重きを置きたいと思っている
2つめの特徴は、子育てに重きを置きたいと思っている人。1つめの特徴とは正反対ですが、公務員がおすすめです。
もっと詳しくいうと、人生において仕事の重要度が低く、家庭を築いていくことの重要度が高いひと。
公務員のワークライフバランスの制度が整っていることは周知の事実ですが、その中でも(妊娠・出産・)子育てをする人を助ける制度が充実しています。
その制度をじっさいに活用している職員が多いのもポイント。
いまの時点でも公務員の子育て支援は先進的ではありますが、今後さらに制度は拡大していく方向です。
子育てに重きを置きたいと思っている人は、公務員になって恩恵を受けることで、より豊かな人生にすることができます。
ジェネラリストでいたい
3つめの特徴は、ジェネラリストでいたい人。
ジェネラリストとは、幅広い分野の知識・経験をもっている人のことをいいます。
ジェネラリストでいたい人には、公務員はとてもオススメ。
この記事の前半で、公務員は異動スパンが短いことをお話ししました。
専門知識やスキルを極めたいひとにとってはデメリットではありますが、浅く広く経験したい人には大きなメリット。
いろんな分野の知識をそれなりに付けることができます。
ある特定の分野を極めるのではなく、いろんな分野を浅く広く経験したい人に公務員はオススメといえます。
まとめ
公務員をおすすめできない人の特徴・おすすめできる人の特徴を解説しました。
- 「公務員やめとけ」といわれる理由は、やりがいの感じにくさ・給料・残業・異動など
- 公務員をおすすめできない人の特徴は、他にやりたい仕事がある人・なんとなく「安定している」で選んだ人・専門知識を極めたい人
- 公務員をおすすめできる人の特徴は、公務員の仕事でやりたいことがある人・子育てに重きを置きたい人・ジェネラリストでいたい人
私もでしたが、「安定しているから」などのフワッとした理由で公務員をめざすのにはリスクがつきものです。
「自分、このまま公務員をめざしていて大丈夫なのかな?」「そもそも自分は公務員に向いているのだろうか?」など不安に思っている方は、以下の記事もぜひご覧ください↓↓
最後までご覧いただき、ありがとうございました。