こんにちは!元公務員の ろびんそん です。
公務員になりたい!と思う人のなかには、
公務員になりたいのは、安定しているから。
と、公務員の仕事がしたいというより公務員の身分に魅力を感じている人や、
やりたい仕事はあるけど、志望動機にうまく落とし込めない・・・・・・
と、志望動機がなかなか書けない人も多いですよね。
以前よりも公務員人気は下がってきているとはいえ、倍率がまだまだ高い試験もあります。
倍率が高い試験で、他の受験生との差をつけるためには、エントリーシートや面接カードでの「志望動機」欄をしっかり仕上げていくのがポイント。
ですが、志望動機をよく考えずに書いてしまうと、面接のときに突っ込まれて焦ってしまいます。
この記事では、公務員の仕事でやりたいことがなかったり、志望動機がうまく書けない人むけに、公務員試験での志望動機の書き方を解説します!
- 【志望動機のポイント1】公務員でなければいけない理由を書く
- 【志望動機のポイント2】どのように組織へ貢献できるのかを書く
- 【志望動機のポイント3】「理想の人物像」に寄せて書く
- 【志望動機のポイント4】どこに配属されても熱意をもって働けることを書く
- 受かる!志望動機の例文
- 落ちる志望動機とは?
- やりたい仕事がない人は自己分析をする
- 最悪、公務員になってからでも「やりたいこと」は見つかる
この記事を書いたわたしは、元公務員。
わたしも受験生の頃は、志望動機が上手に書けなくて苦戦していました。
何度もエントリーシートを書き直して面接を受けに行き、最終的には
- 国家公務員総合職(内定→辞退)
- 国家公務員一般職(最終合格)
- 地方上級(就職)
の3つの公務員試験で合格。
この記事を読むことで、面接官を納得させることのできる志望動機を書くことができます◎
ぜひ最後までご覧ください。
公務員の志望動機【4つのポイント】


公務員試験のエントリーシートや面接カードで志望動機を書くときには、おさえるべきポイントがあります。
厳しいことを言ってしまいますが、ただ自分の思いを書くだけでは、面接官を納得させることは難しいからです。
公務員の志望動機を書くさい、おさえるべきポイントは以下の4つ↓↓
- 公務員でなければいけない理由を書く
- どのように組織へ貢献できるのかを書く
- 「理想の人材像」に寄せて書く
- どこに配属されても熱意をもって働けることを書く
それぞれ詳しく解説します。
公務員でなければいけない理由を書く
1つ目のポイントは、公務員でなければ行けない理由を書くこと。
民間企業でも流用できるような志望動機はNGです。
なぜ民間企業ではなく公務員になりたいと思ったのかを、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。


公務員でなければいけない理由を考えるには、公務員にしかできない仕事は何なのか?を整理しておくことがポイント。
- 地域全体の課題を解決するために、住民の声を直接きいて制度を整備する
- 公平・公正のために、悪質な民間業者に対して規制をおこなう
- 国・地方自治体・民間企業など一体となって、業界全体の底上げをするための司令塔をつとめる
公務員は、法令にもとづいて仕事をします。
強力な権限をもっているからこそできる仕事があります。
じぶんは「公務員になって、こんな世の中にしていきたいんだ!」と言えるようになりましょう。
どのように組織へ貢献できるのかを書く
2つ目のポイントは、どのように組織へ貢献できるのかを書くこと。
公務員でも民間企業でも共通ですが、組織が人材を採用するには莫大なコストがかかります。
かけたコストを上回るくらいの働きをしてくれるか?という視点で見られるのが面接。
じぶんを雇うと、これだけのメリットがありますよ!
とアピールすることが重要になるんですね。
かといって、学校を卒業したばかりで職務経験のない人材が「大学で学んだ○○の専門知識を活かして・・・・・・」というアピールでは不十分。
厳しいことを言ってしまいますが、大学で学んだ程度の専門知識では弱いです。仕事を始めてから学ぶ知識量の方が圧倒的に多くて役立つからですね。
「知識」ではなく、自分のもつ「能力」や「スキル」に着目しましょう!
そのため、自分の長所を分析して、「その長所を活かして仕事をしていきたい」といった方向性で考えましょう。
例えば・・・・・・
- じぶんには「協調性」がある
- 学生時代には、大学祭の実行委員をつとめ、他のメンバーと協力して準備を進め、大学祭を成功させることができた
- 入省(入庁)後も、職場のメンバーや国・県・市町村・企業などと連携をとって仕事をすることで、貢献していきたい
のように、自分の長所を活かして仕事をする方向で組み立てていきましょう。
「理想の人材像」に寄せて書く
3つ目のポイントは、「理想の人材像」に寄せて書くこと。
じぶんの長所をそのまま書くのではなく、少し「理想の人材像」に寄せて書くのもオススメです。
理想の人物像とは、組織が「こんな人材に入省(入庁)してきてもらいたい」と定める理想像のようなもの。
東京都職員を例に取ると・・・・・・、
出典:求める人材像・採用フロー|採用情報|東京都職員採用より引用
東京都を例に挙げましたが、国家公務員であれば各省庁のホームページに載っていますし、他の地方自治体の場合も採用ページに載っています。
理想の人材像をそっくりそのままコピペはNGですが、人材像を意識してじぶんの長所を書くことで、「まさに組織が求めている人材です!」とアピールすることができます。
人材像を「意識する」程度なので、コピペは厳禁。あくまで自分の長所ベースで書いていきましょう。
どこに配属されても熱意をもって働けることを書く
4つ目のポイントは、どこに配属されても熱意をもって働けるように書くこと。
公務員になると必ず経験するのが異動。
たとえ適職だとしても、ずっと同じ職場で働き続けることはできません。
ときには、希望していない職場へ飛ばされることもあります。


- 希望していない仕事をやらなければいけない
- 希望した部署に行けない
といった時でも、モチベーション高く働けるか?が面接で探られます。
たとえ希望していない部署へ配属になっても、自分なりに楽しみややりがいを見つけられる!とアピールできると、好印象を与えられます◎
【例文】受かる志望動機と落ちる志望動機


公務員試験で「受かる」志望動機と、「落ちる」志望動機をくわしく解説します。
ポイントは分かったけれど、具体的にどうやって書いたらいいの・・・・・・?
と悩む受験生むけに、例文も併せて解説していきます。
受かる志望動機の書き方
まずは、公務員試験で「受かる」志望動機の書き方です。
受かる志望動機は、この記事のはじめの方で解説した「4つのポイント」をなるべく盛り込んだ志望動機。
「4つのポイント」を復習しましょう↓↓
- 公務員でなければいけない理由を書く
- どのように組織へ貢献できるのかを書く
- 「理想の人材像」に寄せて書く
- どこに配属されても熱意をもって働けることを書く
これらのポイントをなるべく盛り込んで書くと・・・・・・、
行政の立場から、地域環境の保全に貢献したいと思い志望しました。
わたしは大学で環境学を専攻しており、地域の水環境を保全するにはどのような対策が必要なのかを学んできました。
国や事業者を巻き込んで環境を守るための仕事ができる行政の仕事に魅力を感じるとともに、環境分野で先進的な施策を実施している○○県に入庁して、自分もその施策に携わり、地域環境の向上に貢献していきたいと考えています。
また、大学のサークルで代表を務めた経験もあり、関係各署と連携をとって企画を進めてきました。サークル活動で身に付けた調整力を活かして、入庁後も職場のメンバーや関係団体の方々と連携して仕事をすることで、貢献していきたいと考えています。
多少であれば盛って話すのはOKです。
しかしウソをつくのは厳禁。面接官は、その場しのぎでついたウソをカンタンに見破ります。
根掘り葉掘りきかれて自爆する・・・・・・なんてことのないように、自分の経験や思いを正直に話しましょう。
落ちる志望動機
つづいて、公務員試験で「落ちる」志望動機です。
当たり前ではありますが、
- 安定しているから
- 休日が多いから
- 残業が少なそうだから
- 福利厚生に惹かれたから
といった、自分本位と捉えられる志望理由はNGです。
「安定しているから公務員になりたい」という理由で公務員を目指すこと自体はOK。
わたしも「安定していてラクそうだから」という理由で公務員を目指しましたが、面接では面接用の志望動機を考えました。
面接では立派なことを言っていますが、入庁後に同期へ志望理由をきいてみると、
「安定してるからに決まってるだろ」という人はたくさんいたんですけどね。
しっかり志望動機を考えた上で、面接に挑みましょう。
公務員の仕事で「やりたいこと」がない人へ


公務員試験で合格を勝ち取るための志望動機について、これまで解説してきました。
ですが、たとえ試験に合格できたとしても、やりたい仕事がないと公務員を続けていけるのか不安になってしまいます。
この段落では、「公務員になりたい」と思っているものの、公務員の仕事でやりたいことがないときにすべきことを解説していきます。
必ずしっかりめに自己分析をすべし
まずは、公務員試験を受ける前にしっかり自己分析しましょう。
公務員試験は難易度が高いので、「合格を勝ち取りたい」「どうしても公務員になりたい」という思いが先行してしまう人は多いはず。


ですが、自己分析をおろそかにすると、たとえ公務員になれても「自分には公務員は向いていないのかな」と早々に転職活動をすることになってしまいます。
なるべく就活の早い段階で、「そもそも自分は公務員に向いているのか?」という視点で自己分析をしておきましょう。
公務員になってからでも「やりたい仕事」は見つかる
現段階で公務員の仕事でやりたいことがなくても、実際に公務員になってみて、
公務員
あの部署のあの仕事やってみたいかも・・・・・・!
と、行きたい部署・やりたい仕事が見つかる可能性は大いにあります。
実際、わたしの同期も入庁した後に「農林水産系の部署って楽しそう!盲点だった!」といっていました。
公務員になって初めて知る部署・仕事もたくさんあります。
「公務員の仕事でやりたいことがない」という人でも、まったく負い目を感じる必要はありません。
まとめ
公務員試験での志望動機について解説しました!
- 【志望動機のポイント1】公務員でなければいけない理由を書く
- 【志望動機のポイント2】どのように組織へ貢献できるのかを書く
- 【志望動機のポイント3】「理想の人物像」に寄せて書く
- 【志望動機のポイント4】どこに配属されても熱意をもって働けることを書く
- 「受かる」志望動機を書くには、4つのポイントを盛り込む
- 安定していること・残業の少なさを志望理由にするのはNG
- やりたい仕事がない人は自己分析をする
- 最悪、公務員になってからでも「やりたいこと」は見つかる
公務員試験に合格するためには、志望動機も大事ですが、それ以上に筆記試験対策が肝心。
絶対に一発合格して公務員になりたい!という方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。