こんにちは!元公務員の ろびんそん です。
安定した職業として人気のある公務員ですが、一方で「公務員はオワコン」という声もききますよね。
けっきょく、公務員って良いの?悪いの?
と悩むひとも多いはず。
そんな方に向けて、この記事では、公務員が「オワコン」と言われる理由や「オワコン」ではない側面を中心に解説していきます!
- 公務員が「オワコン」といわれる理由【3選】
- オワコンではない!公務員のいいところ【3選】
- 公務員として働いていたときの実態
- 公or民で悩んだときに取るべき行動
- オワコン化しないために公務員がすべきこと
この記事を書いたわたしは元公務員。
「公務員は安定だから」という理由で公務員に飛びついたわたしが後悔したことも交えて解説していきます。
就活で失敗したくない!という方は、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ公務員は「オワコン」と言われているのか?
ひと昔前までは、とても人気だった公務員。
現在では「公務員はオワコン」とささやかれるようになりました。
なぜ公務員はオワコンと言われているのでしょうか?
オワコンと言われている主な理由はコチラ↓↓
- 意外と残業が多い
- じぶんの市場価値を高めにくい
- 副業が厳しく制限されている
それぞれ詳しく解説していきます。
意外と残業が多い
1つ目の理由は、意外と残業が多いから。
公務員といえば「9時-5時」のイメージが強く、定時で帰れるラクな仕事と思っている人も多いですが、実態は異なります。
激務部署に配属されれば、毎日のように夜の10時くらいまで残業するのはよく聞く話。
繁忙期になると日付けが変わるくらいまで残業している人もいます。
残業したぶんの残業代がきちんと出る保障もありません。
残業代の申請をすると上司に怒られる・・・・・・。でも残業しないと仕事がたまって大変なことに。
と悩み、サービス残業をしている人も多かったです。
反対に、特別忙しいわけでもないのに残業せざるを得ない公務員もいます。
自分の仕事は終わっているものの、
誰も帰らないから、自分も帰りづらい・・・・・・。
と思うあまり、帰宅の準備をためらって残業する人もいました。
残業が多いと、このまま定年まで公務員を続けていけるだろうか?と思ってしまいますよね。
メディアなどでも長時間労働に苦しむ公務員が報道され、「公務員はオワコン」と思う人が増えてきています。
じぶんの市場価値を高めにくい
2つ目の理由は、じぶんの市場価値を高めにくいから。
転職があたりまえの時代になった今、スキルや経験値を高めていく重要度は増しています。
他の企業に移っても通用するスキルや経験をもつ人の市場価値は高いですが、公務員のスキルや経験は軽視されがち。
転職市場では、公務員を長く続けた人材の需要は少なめです。
公務員を長く続けてしまうと「公務員でしか通用しない人」と見られてしまうからですね。
わたしも公務員時代に転職活動をしていたときは、厳しさを痛感しました。
いざ転職しよう!となったときにも、公務員を長く続けてしまった人は、希望する企業へ転職できないことも多いです。
転職したいときに転職先がなかなか見つからないことで、「公務員はオワコン」と言われています。
副業が厳しく制限されている
3つ目の理由は、副業が厳しく制限されているから。
世間では副業解禁の動きが活発になってきていますよね。
ですが公務員は、法律で副業が厳しく制限されているので、副業をしていることがバレたら【法律違反】になってしまいます。
バレなければ特に何もありませんが、バレたときには懲戒もの。
ちょっとリスクが大きすぎますよね。
一方で副業OKな会社に勤めていると、収入が増えるだけでなく、自分ひとりで稼ぐためのスキルや経験を得ることができます。
副業をしている人がスキルや経験値を高めているのに対し、副業ができない公務員は「公務員でしか通用しない」といわれる仕事に勤しむ・・・・・・。
変化の激しい時代に、このような公務員の働き方はかなり危険。
「公務員という身分に一生しがみついていく!」という方もいますが、1つの組織に依存してしまうと、精神的にも苦しくなっていきます。
副業で収入を増やすこと、スキル・経験値を高めていくことのできない公務員は「オワコン」と言われてしまうわけです。
以上、公務員が「オワコン」と言われる理由を解説しましたが、公務員にも良いところはたくさんあります。
次の段落から、公務員の良いところを元公務員目線で、詳しく解説していきます。
オワコンではない!公務員の良いところ
「オワコン」とも言われている公務員ですが、大手の民間企業なみに恵まれている部分もあります。
元公務員の目線から、「公務員のここが最強!」な側面を解説していきます。
公務員の良いところTOP3はコチラ↓↓
- 社会的信用の高さがトップクラス
- 年功序列で上がり続ける給料
- 休暇制度が整っている
それぞれ詳しく解説していきます。
社会的信用の高さがトップクラス
1番は、社会的信用の高さがトップクラスなところ。
公務員は、どんな大企業よりも社会的信用が高いと言われています。
この社会的信用の高さは、
- クレジットカードの審査
- 賃貸マンション・アパートの審査
- 住宅ローンの審査
- 住宅ローンの金利優遇
あたりで、大活躍します。
私自身、クセ強な大家さんの賃貸マンションに申し込んだときも、審査はとても早く終わりました。
仲介会社の担当者からも、「審査がこんなに早く通るとは思わなかった」と言われたほど。
入居希望者の競争が激しかった賃貸だったのもあり、公務員のありがたみを感じましたね。
年功序列で上がり続ける給料
2番は、年功序列で上がりつづける給料。
世間では、終身雇用制度が崩壊してきており、給料も年功序列でないところが増えてきました。
一方で、公務員の給料はまだまだ年功序列の色が強め。
表向きには「仕事での成果やがんばりが給料に反映される」と言っていますが、現状は年齢・経験年数が反映されています。
年功序列ときくと、成果やがんばりが評価されないマイナスなイメージを持つ人もいますが、裏を返せば「ほどほどに仕事をしていれば自動的に給料は上がっていく」ということ。
毎月、安定して固定給が振り込まれる安心感があります。
また、「○歳になったら、年収は○○万円くらい」という見通しも立つので、人生設計を決めている人にとっても嬉しい給与制度ですね◎
休暇制度が整っている
3番は、休暇制度が整っていること。
公務員には、大手の民間企業にはないような休暇がたくさんあります。
豊富な休暇のなかでも、
- 病気になったときための休暇
- 妊娠・出産・子育てのための休暇
- 家族を介護するための休暇
の3つの特別休暇が、特に充実しています。
民間企業では給料が減らされたり、出なかったりするようなときでも、公務員では100%の給料が保障されたまま休むことが可能。
これらは「特別休暇」と呼ばれるもので、年次休暇(いわゆる20日付与される有給休暇)とは別に取れるのも良いところ。
収入面で不安になることなく、休めるのは大きなメリットです。
ここまで、公務員の「オワコン」なところと「良いところ」を解説してきました。
両者を踏まえて、公務員になろうか迷っている人が取るべき行動を元公務員目線で解説します。
【公or民で悩む人へ】まずは民間を併願しよう
「オワコン」といわれる部分もあれば、良いところもある公務員。
公務員になるべきか、民間企業にいくべきか悩むひとも多いはず。
そんなときに考えていただきたいのが、
公務員以外の仕事で【やりたいこと】や【興味のあること】は少しでもあるか?
ということを、自分に問いかけていただきたいです。
福利厚生や経済的な安定を求めて公務員になることも否定はしません。
ですが、他にやりたいこと・興味がある分野があるのにも関わらず、「公務員でいいか」という選び方になっていませんか。
もし、公務員以外の仕事に魅力を感じているのであれば、公務員と民間を併願することをオススメします。
公・民の両方で就活をしてみた上で、自分がどこに就職したいのか決めるのがいちばん安全。
公務員試験しか受けなかった当時の私にも伝えたいですね。興味のある企業は受けてって。
民間企業も併願することにより、
- 公務員以外の選択肢がうまれる
- 面接に慣れることができる
- 視野を広げて物事を考えることができる
などのメリットも多いです。
公務員以外の仕事に興味があるひとは、併願した上で「どこに就職したいか?」を考えてみましょう。
公務員を含め、自分にとっていちばん魅力を感じるところに就職するのがベストです◎
次の段落からは、世間から「オワコン」と言われる公務員が、オワコン化しないためにすべきことを解説します。
オワコン化しないために公務員がすべきこと
なりたかった公務員になっても、世間から「オワコン」と言われることに不安を覚えるひとも多いはず。
このまま組織にしがみついていけば安泰だ!
このように考える公務員、実際多いです。
でもこの考え方が実はいちばん危険。
組織にしがみついていくということは、定年まで公務員を続ける前提で働くということ。
公務員以外の「逃げ道」を作らないと、精神的に不安定になっていきます。
極端ではありますが、
公務員辞めたら、人生おしまい。
ここまで追い詰められる人もいます(私がそうでした)。
漠然と公務員を続ければ続けるほど、「公務員以外の選択肢なんて無い」と自分の首を絞めることになるからです。
自分で自分を追い詰めないために大事なのが、市場価値を高めるためのスキルアップを続けること。
市場価値を高めておくことで、民間企業への転職のハードルも下がります。
長時間労働やハラスメントなどで悩んだとき、公務員以外の選択肢があると、心の余裕が生まれ、
公務員を辞めても、自分ならやっていけるんだ。
と前向きに考えることができるのが大きなメリット。
「組織にしがみつく」という依存思考は捨てて、スキルアップを続けることで市場価値を高めていきましょう!
スキルアップの1つとして、資格取得がオススメです。
以下の記事に、公務員が取得すべき資格を解説していますので、ぜひご覧ください↓↓
まとめ
公務員のオワコン化について解説しました。
- 公務員がオワコンな理由1:意外と残業が多い
- 公務員がオワコンな理由2:じぶんの市場価値を高めにくい
- 公務員がオワコンな理由3:副業が厳しく制限されている
- 公務員の良いところ1:社会的信用の高さがトップクラス
- 公務員の良いところ2:年功序列で上がり続ける給料
- 公務員の良いところ3:休暇制度が整っている
- まずは民間企業も併願して就活すべし
- オワコン化しないためにはスキルアップが大事
安定を求めて公務員になるひとは多いですが、「1つの組織にしがみつく」ことは決して安定とは言えません。
安定志向なあなただからこそ、真の安定とは何か?考えてみましょう。