こんにちは!元公務員の ろびんそん です。
公務員の職種には、事務系といわれる「行政職」と、理系をイメージさせる「技術職」があります。
行政職と技術職とでは、やっている仕事が大きく違っていて、いわゆる「花形」の省庁や部署は行政職のイメージが強いことから、
技術職は、行政職よりも給料が低いんじゃないの?
と、思う人も多いですよね。
この記事では、技術系の公務員として10年間、地方公務員を続けたわたしが、技術職公務員の給料の実態を解説します!
- なぜ「技術職の公務員は年収が低い」といわれる?
- 【年収公開】20代の技術職公務員の年収(23~29歳までの推移)
- 技術職でも年収が高いひとの特徴1:残業の多い部署
- 技術職でも年収が高いひとの特徴2:技術職が出世できるポジション
- 技術職でも年収が高いひとの特徴3:研究系の職種
- 【経験談】技術系公務員の生活はカツカツ?
この記事を読むことで、技術職公務員が、余裕のある生活をしていけるのかどうかが分かります!
技術職公務員の年収が低いといわれる理由


一般的には、技術職の公務員は行政職よりも給料が低いといわれています。
それは・・・・・・、
技術職は行政職に比べて、管理職のポストが少ないから。
管理職に限った話ではありませんが、公務員には「行政職のポスト」と「技術職のポスト」が存在します。
行政職のポストに技術職の職員がいくことはありませんし、逆も然りです。
(たまに、人員不足などの理由で、行政職ポストに技術職の職員がいくことはありましたが、イレギュラーな事例です)
課長、部長、局長などの役職にも「行政職ポスト」と「技術職ポスト」がありますが、より上層の役職に多いのが行政職ポスト。


上層部の役職ほど行政職ポストが多いので、給料がより高いのも行政職と言われています。
ですが、時代が時代なので、昔ほど「技術職が出世できない」ことは無くなりつつあるのも事実。
私も技術職でしたが、技術職だからと言って、とんでもなく給料が低いわけではなかったですよ!
【年収公開】20代の元技術職公務員の年収


行政職よりも「給料が低いのでは?」とささやかれる技術職公務員。
実際に、技術職の地方公務員として約10年やってきた私の年収を公開していきます!
20代・技術職・ほぼB評価の地方公務員の年収
私が公務員として採用~29歳までの年収はコチラ↓↓


※1年目(23歳)の給料を年換算しているため&一部は推定値のため、実際の金額と異なる場合があります
採用当初、年収は300万円台の前半だったのが、29歳になると400万円台の後半になっています。
30代以降になると、500万円を超えるようになるので、決してカツカツではないことが分かりますね。
人事評価もそんなに良かった訳ではなく、いわゆる「人並み」のB評価が多かったので、だいたい平均と思ってOKです!
技術職の公務員は「給料低い」と言われがちですが、過度に心配する必要はないですね◎
技術職でも年収が高い公務員は、こんな人


一般的には、技術職の公務員は行政職よりも給料が低いといわれています。
ですが、中には技術職でも給料が高いひとがいるのも事実。
技術職の公務員でも、給料が高いひとの特徴を見ていきましょう。
- 残業の多い部署にいる
- 技術職が出世できるポジションにいる
- 研究系の職種
それぞれ詳しく解説していきます。
特徴1:残業の多い部署にいる
技術職でも給料が高いひとの特徴1つ目は、残業の多い部署にいること。
単純に、残業代で年収が高くなっているパターンです。


残業代は、給料にかなり大きな影響を与えます。
ヒマ部署→残業の多い部署に異動しただけで、年収が100万円ちかく上がった人もいるほど。
給料が高いのはうれしいですが、残業代で稼いだと思うと、少し複雑ではありますね・・・・・・。
特徴2:技術職が出世できるポジションにいる
技術職でも給料が高いひとの特徴2つ目は、技術職が出世できるポジションにいること。
行政職が出世しやすい組織ではありますが、技術職でも「出世コース」はあります。


高学歴だったり、仕事での評価がとても高い人は、出世しやすいポジションに配置されやすくなっていきます。
いわゆる「出世コース」に乗ることができれば、同年代の職員とくらべて給料がどんどん高くなっていくんですね。
わたしの周りでは、高学歴のひとが出世コースを進むことが多かったです。
出世コースに乗ることができれば、給料が増えて嬉しい反面、どんどん激務になっていくパターンも見てきました。
高い給料か、働きやすさか。
どちらを取るのか、自分の価値観をあらかじめ整理しておくと良いですね。
特徴3:研究系の職種
技術職でも給料が高いひとの特徴3つ目は、研究系の職種のひと。
技術職は、どの部署にいっても専門性の高い仕事をしますが、その中でも専門性が高いのが「研究系」の部署。


研究系の部署とは・・・・・・
- ~~研究所
- ~~試験場
などの部署。
理系で院卒のひとが優先的に配属されることが多い部署です。
研究職ではない技術職と比べると、基本給が若干高め。
参考までに、国家公務員(一般職)での基本給※をみてみましょう!※地域手当を含む
- 研究職の初任給:271,440円
- 研究職でない技術職の初任給:264,000円
※2025年度の国家公務員一般職採用試験の受験案内を参考にしています
研究職は、研究職でない技術職よりも7,440円高いことが分かりますね。
金額としてはそこまで大きな差はないので、給料をたくさんもらいたい人は残業の多い部署に行ったり、出世コースに乗る方がオススメです。
技術系公務員の生活はカツカツ?


行政職にくらべて年収が低いといわれる技術職ですが、生活がカツカツになるほどの安月給ではありませんでした。
わたしが採用1年目のとき、月給は手取りで17~18万円くらい(家賃手当は含まず)。
生活費や娯楽費を差引いても、毎月5万円は貯金や投資に回せていました。


カツカツではなかったものの、なるべく節約することを意識するのも大事。
外食を控えたり、コンビニ弁当を買わずに自分でお弁当を作ることで、食費を浮かせたりしていました。
あとはスマホの料金プランを見直してみるのも、大きな節約につながります。
採用1年目のときは飲み会も多くて、出費が激しかったのを覚えています。
しんどくならない程度に、出費を見直してみるといいですね◎
まとめ
技術職公務員の給料について解説しました!
- 「技術職の年収が低い」といわれるのは、技術職用の管理職ポストが少ないから
- 20代の技術職の年収は、300万円前半→400万円後半
- 技術職でも、残業が多かったり、出世ポジションの人、研究職の人は給料高め
- 【経験談】給料が低くて生活がカツカツになることはなかった
民間企業とも少し迷っているんだよなぁ・・・・・・
という方は、以下の記事を読むことで、公務員にすべきか?民間にすべきか?決めることができますよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。