こんにちは!元公務員の ろびんそん です。
公務員を辞めて、民間企業に転職したい!という人は多いものの、
公務員でも転職できる仕事なんてあるのかな?
まわりに転職した人が少なくて、【公→民】転職の情報がない・・・・・・
と悩んでいる公務員も多いです。
この記事では、公務員→民間企業への転職を考えている人にオススメの転職先(業種)を丁寧に解説していきます。
- 公務員からの転職って厳しい?
- オススメ転職先1:マーケティング職
- オススメ転職先2:人材営業
- オススメ転職先3:学習塾の運営
- オススメ転職先4:不動産営業
- オススメ転職先5:一般事務
- 公→民転職の流れ
- 転職活動をはじめる前にやるべきこと
この記事を書いた私は元公務員。
公務員時代に繰り返し転職活動を行ない、約10年つとめた公務員を辞めて民間企業へ転職しました。
元公務員ならではの視点で、オススメの転職先のメリット・デメリットを交えて解説します。
公務員からの転職を絶対に成功させたい!
という方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むことで、転職に向けた第一歩を踏み出すことができます。
公務員からの転職ってむずかしい?

「公務員から民間企業へ転職するのはむずかしい」
巷でよく聞きますよね。
確かに、年齢によっては公務員から民間企業へ転職することがむずかしく感じることもあります。
ですが、公務員から民間企業へ転職することは十分可能。
「公務員は転職がむずかしい」と言われている理由、公→民転職のメリットとデメリットは以下の記事でくわしく解説しております↓↓
むずかしいと言われている公務員の転職。
その一方で、公→民転職を成功させた人はたくさんいます。
私がお世話になった転職エージェントの人も、
エージェント
多くの公務員の方が転職を成功させてますよ!
と言っていました。
わたしも公務員時代に転職活動をしていたときは、複数の民間企業から内定を獲得。
世間で言われているほど、公→民転職のハードルは高くありません。
公→民転職のポイントをしっかり押さえて、転職を成功させましょう!


転職を成功させるためには、まず公務員が活躍できるフィールドを知っておく必要があります。
次の段落から、公務員の方にオススメの転職先を5つ紹介していきますので、自分が働くイメージを持って読んでみましょう。
オススメ転職先1:マーケティング職


オススメの転職先の1つ目は、マーケティング職。
マーケティング職の仕事のイメージとしては、自社や顧客の商品・サービスの販売促進をするために戦略を立てていく仕事です。
最近では、WEBを利用して販売促進する企業が増えているため、マーケティング職のなかでも「WEBマーケティング職」の需要が高まっています。


公務員での経験が100%活かせる仕事ではありませんが、大きなメリットがあるのがマーケティング職。
マーケティング職へ転職する主なメリットは・・・・・・
- 自分のアイディアがヒット商品になるやりがい
- 将来性がある
- 未経験からでもチャレンジしやすい
1番のメリットは、自分のアイディアがヒット商品になったときのやりがい。
努力が売上げなどの成果にあらわれる仕事のため、仕事を通して大きなやりがいを感じることができます。
知識やスキルは必要ですが、高度な専門知識が求められるわけではありません。
マーケ未経験の公務員でもチャレンジしやすい仕事です◎
反対に、マーケティング職へ転職する主なデメリットは・・・・・・
- すぐに成果が出ない
- 求人数も多いが、応募者も多い
努力が成果としてあらわれやすい仕事ではありますが、カンタンには成果は出ません。
ときには努力が空回りして、成果に結びつかないことも。
また、マーケティング職に就きたいと思っている求職者(ライバル)が多いのもデメリットの1つ。
マーケティング職への転職を考えている人は、特定の企業に固執せず、たくさん応募するようにしましょう。
オススメ転職先2:人材営業


オススメの転職先の2つ目は、人材営業。
人材営業は、転職エージェントのように企業と求職者をつなぐ仕事をしたり、人材派遣会社で派遣先企業と派遣スタッフをつなぐ仕事をします。
「営業」と聞くとアレルギーを起こしてしまう人もいますが、一人ひとりと向き合うことができる仕事でもあるので、大きなやりがいも◎
人材営業へ転職するメリットは・・・・・・
- 直接「ありがとう」と言われるやりがい
- 公務員での窓口対応スキルが活かせる
- 未経験からでもチャレンジしやすい
やはり一人ひとり向き合う仕事のため、直接「ありがとう」と言われる機会があるのがメリット。
また、公務員のときに窓口対応をしたことのある人は、コミュニケーションスキルも活かせます。
人とコミュニケーションを密にとって仕事をしたい!という人にはオススメの仕事です。


反対に、人材営業へ転職するデメリットは・・・・・・
- 残業時間が長い傾向にある
- 新規営業に対するストレス
1番のデメリットは、残業時間が長いところが多い点。
求人票に書かれている残業時間も30~40時間以上で、仕事量がかなり多いことが分かります。
また、人材派遣営業の仕事ではテレアポや飛び込み営業があります。
こうした新規営業に対して苦手意識があると、ストレスに感じてしまいます。
オススメ転職先3:学習塾の運営


オススメの転職先3つ目は、学習塾の運営。
学習塾の運営は、教室の売上げ管理からスタッフの勤怠管理、保護者対応までを行なう仕事です。
将来的なポジションとしては教室長。
勉強を教える仕事ではなく、マネジメント要素の強い仕事となります。
学習塾を運営する仕事へ転職するメリットは・・・・・・
- 公務員での窓口対応スキルが活かせる
- 未経験からでもチャレンジしやすい
スタッフ、生徒、保護者とコミュニケーションを取って仕事をするので、コミュニケーション能力がある人が活躍できる仕事。
公務員での窓口対応をしたことのある人は、経験を活かした転職ができます◎
学習塾の運営は、教育業界で働いた経験はマストとは限らず、未経験からでもチャレンジできる分野。
塾講師とか経験したことないけど、大丈夫かな・・・・・・?
と、過度に不安になる必要はありません。
実際、「未経験OK」の求人が大半ですよ。
反対に、学習塾の運営の仕事に転職するデメリットは・・・・・・
- 残業時間が長い傾向にある
- シフト制で不規則な勤務となる
やはり残業時間が気になるところ。
この段落の冒頭でもお話ししましたが、たくさんの幅広い仕事を1人で行なうことになるので、残業が発生します。
また、シフト制で不規則な勤務だったり、就業時間も13:00~22:00など夜遅くまで働くことに。
定時のあと少しでも残業をすると、帰宅が深夜になってしまうことがデメリットとして挙げられます。
オススメ転職先4:不動産営業


オススメの転職先4つ目は、不動産営業。
戸建てやマンションを販売したり、賃貸物件を紹介したりする仕事です。
不動産営業と聞くと「キツそう」と思ってしまう人が多いですが、不動産営業に転職するメリットもあります。
- 努力が給料に反映されやすい
- 宅建の資格を持っている人は資格を活かせる
不動産営業では、個人の成績が給料に反映されやすいのが最大の特徴。
給料が完全な固定給ではなく、「基本給+インセンティブ」となっている企業が多いので、がんばった分だけ収入を上げることもできます。
また、公務員のなかでも宅建の資格を持っている人は、資格を活かすことができるのもメリット。
資格を持っていることで、転職活動でも有利になります◎


反対に、不動産営業に転職するデメリットは・・・・・・
- 土日休みでない会社が多い
- 体育会系な職場が多い
不動産業界では、火曜と水曜を定休日としているところが多いため、土日休みでなくなります。
土日休みが当たり前だった公務員は、家族や友人と休みが合わなくなってしまうことにストレスを感じる可能性もあります。
また、厳しい個人ノルマが設定されているが故に、体育会系な雰囲気の職場も。
転職先として考えている企業の雰囲気が、自分に合うかどうか調べておくと安心ですね◎
オススメ転職先5:一般事務


オススメの転職先5つ目は、一般事務です。
データ入力や伝票の整理、電話・メール・来客対応をするのがメインの仕事となります。
企業によっては、人事・採用の事務や、経理を担当することも。
公務員での経験をいちばん活かせるのでは?と考える人も多いですよね。
一般事務へ転職するメリットとしては・・・・・・
- 公務員での事務経験や窓口対応経験を活かせる
- 在宅勤務OKな職場もある
やはり最大のメリットは、公務員での経験を活かせること。
公務員はパソコンを使って事務をしていますし、窓口対応や電話対応を経験する人も多いですよね。
まったくの未経験に転身するより、これまでの経験を活かせる仕事の方が良い!という人に強くオススメです◎
企業によっては、在宅勤務OKのところがあるのも魅力ですね。
反対に、一般事務に転職するデメリットは・・・・・・
- ルーティンワークが続くことが多い
- 努力がダイレクトに成果となりにくい
単調な仕事やルーティンワークが苦手な人には、一般事務はオススメできません。
公務員(事務職)とは180度ちがう仕事がしたい!
という人は一般事務ではなく、これまでに挙げた以下の4つの仕事がオススメです↓↓
- マーケティング職
- 人材営業
- 学習塾の運営
- 不動産営業


公務員にオススメの転職先5つを紹介しました。
やりたい仕事が何となく見えてきて、
よし!転職活動はじめるぞ!
となっても、いきなりエージェントに登録したり、求人に応募するのは時期尚早。
転職活動をスタートさせると、ものすごいスピードで選考が進んでいきます。
転職活動をはじめる前には、転職の流れを知って準備をしておくことが重要です。
次の段落からは、公務員から民間企業への転職の流れと、転職活動をはじめる前にやるべきことを解説していきます。
【公→民】転職の流れ


公務員から民間企業へ転職するときの流れは、ざっとこんな感じ↓↓
- 自己分析
- 転職サイト(転職エージェント)に登録
- 書類選考
- 筆記試験・適性検査
- 面接
- 内定
それぞれ詳しく解説します。
【ステップ1】自己分析
はじめは自己分析を行ないます。
自己分析をせずに求人に応募してしまうと、転職活動の軸が定まらないまま面接を受けることになり非常にキケン。
表面上を取り繕うことができても、面接での「なぜなぜ」攻撃に対して、うまく答えることができないからです。
本格的に転職活動をスタートさせる前に、必ず自己分析をしておきましょう。
自己分析については、この記事の最後でくわしく解説します。
【ステップ2】転職サイト(転職エージェント)に登録
2番目には、転職サイトに登録したり、転職エージェントとの面談を行います。
とくに転職エージェントを使うと、条件の良い「非公開求人」を紹介してもらえるのが最大のメリット。
自分が求める条件に合った求人を効率的に探すことができます◎


ただし、転職エージェントはお話しが上手なひとが多いので、エージェントの言われるがまま流されてしまうリスクがあるのがデメリット。
うまく転職エージェントを活用するためには、しっかり自己分析をして、転職活動の軸をぶブレさせないことが大事になってきます。
【ステップ3】書類選考
3番目は書類選考です。
求人に応募する前に、
- 履歴書
- 職務経歴書
などの書類を作ります。
転職エージェントが書類をチェックしてくれることが多いので、添削をお願いしてみましょう。
公務員は文章を書く能力が高いので、エージェントから「直すところ全然ありませんよ!」と言われることもあります。
求人に応募すると、1~2週間くらいで書類選考の結果がきます。
ここでのポイントは、
書類選考で落ちまくっても、落ち込まないこと!
どんなに完成度の高い書類でも、企業の求める人材像とちがう場合は落とされます。
参考までに、わたしの書類選考の通過率は、
- 20代前半での転職活動時:80%くらい
- 20代半ばでの転職活動時:60%くらい
- 20代後半での転職活動時:10~20%くらい
※公務員→未経験業界・未経験業種を希望していた場合
思っているよりも落ちます(泣)
転職活動はエネルギーを消耗するもの。
選考結果に一喜一憂していると途中で疲れてしまいますので、「落ちて当たり前」くらいに思っておくと気が楽です。
【ステップ4】筆記試験・適性検査
4番目は、筆記試験や適性検査です。
筆記試験や適性検査がないパターンもありますが、私の場合は、応募した半分くらいの企業で課されました。
いちばん多かったのがWEB上で受けるタイプのSPIです。


SPIは「能力検査」と「性格検査」の2部構成。
これらのうち「能力検査」が、公務員試験での判断推理・数的推理・文章理解のような問題です。
あまり対策をせずにSPIに挑む人がいますが、少しでもよいので参考書で対策をするのがオススメ。
SPIはスピーディーに解き進めなければいけないので、問題を解くのに慣れておきましょう。
以下は私も実際に使っていた参考書です↓↓
【テストセンター・SPI3-G・WEBテスティング対応】転職者SPI3-中村一樹(著)
この参考書は、出る順に問題が載っているので、1ページ目から順番に解いていくだけで高得点が狙えます。
公務員としてフルタイムで働きながら、効率的に勉強したい人にとっては最強の1冊。
何度も解いて、次の選考フェーズに進んでいきましょう!
【ステップ5】面接
5番目は、いよいよ面接です。
面接は「1回だけ」という企業は少なく、2回ほど行なう企業が多かったです。
以下は、面接でよく聞かれることなので、しっかり準備をして臨みましょう。
- 自己紹介
- 転職したいと思った理由
- 志望動機
- 仕事でがんばったこと
- 自分の強みと弱み
- 今後のキャリア
- 逆質問(「何か質問はありますか?」系)
準備しつつも、企業によっては変化球的な質問をしてくる場合があります。
慌てず、これまでの自分の経験を思い出して答えましょう。
多少つっかえながら答えてもOKです。
【ステップ6】内定
最終ステップは内定です。
すべての選考を終えると、企業から内定の連絡がきます。
複数の企業に応募している人は、内定を複数もらうことも。
自分の求める条件にいちばん合致している企業を選び、内定を承諾しましょう。
内定の承諾にも期限があります。
もっと条件の良い求人が出てくるかも・・・・・・
と決めきれずにいると、良い求人を逃してしまったり、転職活動が長期化したりします。
転職は「ご縁」という面もあるので、あまり選り好みしすぎないようにしましょう。
内定が出て入社することになれば、最後の大仕事である「退職交渉」が待ち構えています。
なかなか退職を言い出せない・・・・・・という方は、以下の記事もぜひご覧ください↓↓
転職活動をはじめる前にやるべきこと


転職サイトや転職エージェントに登録する前にやるべきことは自己分析。
今の職場が嫌で、一刻も早く転職したい気持ちは分かりますが、自己分析をテキトーに済ませるのは厳禁。
自己分析が甘いまま転職活動をスタートさせてしまうと、転職の軸が定まらないまま選考が進み、面接で大コケしてしまいます。
なぜ、そのようにお考えになったのですか?
と、「なぜなぜ」攻撃をしてくる企業も。
踏み込んだ質問に対して答えられるようになるためにも、自己分析は重要です。


仮に面接が上手くいって内定をもらえても、入社後に「辞めたいかも・・・・・・」となってしまうこともあります。
同じことを繰り返して短気離職にならないためにも、自己分析は十分すぎるくらいやっておきましょう◎
自己分析をするさいに、以下の本を参考にすると効果的に自己分析ができます↓↓
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方-八木 仁平(著)
この本では、自分の過去の体験をたくさん掘り下げていくワークを行ないます。
自分の行動を振り返ることで、自分でも気付いていない自分に出会うことも。
この本を読むことで、自信をもって「自分のやりたい仕事はコレ!」と言えるようになりますよ◎
まとめ
公務員にオススメの転職先を解説しました。
- 公務員→民間企業へ転職することは十分可能
- オススメ転職先1:マーケティング職
- オススメ転職先2:人材営業
- オススメ転職先3:学習塾の運営
- オススメ転職先4:不動産営業
- オススメ転職先5:一般事務
- 転職の流れは、自己分析→転職サイトに登録して応募→(書類選考)→面接→内定
- 転職活動をはじめる前に、自己分析をして「転職活動の軸」を定めておく
「公務員を辞めたい」と思うひとに、もう一つ考えていただきたいのが【心と体が元気な状態であるか?】です。
転職活動は、かなりのエネルギーを費やします。
心と体が弱っている状態では、転職活動中に正しい判断ができない危険性も。
少しでも「ツラい」と感じている人は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
あなたの人生が少しでも苦しくなくなるように願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。