こんにちは!元公務員の ろびんそん です。
ストレスを抱えながら仕事をがんばっている公務員はとても多く、中には体調を崩してしまう人もいますよね。
残業、職場の人間関係、仕事の適性など、悩みの種は人それぞれですが、体調に異変を感じる人の多くは「病気休暇」が頭をよぎるはず。
ですが、病気休暇を初めてとる人、前にも休んだ経験があるものの体調が回復しないまま復職してしまった人は、
病気休暇って、どうやって過ごせば良いんだろう・・・・・・
と悩みますよね。
そんな方に向けて、この記事では病気休暇の【良い過ごし方】と【良くない過ごし方】を解説していきます。
- 「病気休暇=自宅療養」とは限らない
- 病気休暇中にやって良かったこと【5選】
- 病気休暇中に旅行へ行くのはNG?
- 病気休暇中にやってはダメなこと【4選】
- 復職への焦りとどう向き合う?
- 休むことは、仕事でのパフォーマンスを最大化させるための手段
この記事を書いたわたしは元公務員。病気休暇をとった経験もあります。
わたしも病気休暇で休みはじめた当初は、「どうやって過ごすのが正解なんだろう?」と悩んでいました。
いろいろ試した中で、
- こうやって過ごすと体調が回復した!
- この過ごし方は更に病むな・・・・・・
- そもそも考え方を直せば、病みづらくなるんだ
といった気づきを、この記事をとおして皆さんに共有していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
「病気休暇=自宅療養」とは限らない
「病気で休む」と聞くと、ベッドでおとなしく寝ているイメージを持つ人が多いですよね。
まさに上のイラスト↑のような感じが、いかにも「病気休暇」っぽいです。
ですが、メンタルで休むとなると「病気休暇=自宅療養」というイメージは捨てる必要があります。
わたしが病気休暇をとった始めのころ、
病人らしくベッドで休まないといけないよな・・・・・・
なんてことを考え、家の外へ出ることを躊躇していました。
ですが、外出せずに家に引きこもるのは、インドアな私でさえしんどかったです。
気分がどんどん暗くなっていくのが自分でも分かりました。
メンタルがなかなか回復しないことに気づき「この方法ではダメだ」と思った私は、だんだんと活動量を増やしたり外出するように。
まだ体調は完全に回復している訳ではなかったので、家に引きこもるときもあれば、外出するときもある、という感じです。
だんだん活動量を増やしていくと、エネルギーが湧いてくる感覚がハッキリわかりました。
気力も体力もない状態で、いきなり活動的になるのは疲れてしまいます。
なので、起き上がる気力も体力もないうちはベッドで休み、「ちょっと動こうかな」という気持ちになったら、だんだん活動量を増やしていった方がメンタルが回復しやすくなります。
主治医や職場からも「散歩とか出来てる?」と聞かれていました。
外出することに罪悪感を抱いてしまう人も多いですが、外出して気力・体力を回復させることも療養の一つ。
自宅療養と外出を組み合わせて、ご自身がいちばん回復する方法を見つけていきましょう。
つぎの段落から、実際にわたしが休んでいたとき【やって良かったこと】の具体例を5つ紹介していきます。
どの方法もメンタルを回復させたり、しなやかなメンタルを創っていく上で有効なものばかりです!
わたしが休んでいたとき、やって良かったこと
わたしが病気休暇中にやって良かったことを5つ紹介します。
以下の5つを実践したことで、メンタルを回復させるだけでなく、病みにくい思考を身に付けることができました。
- 規則正しい生活
- 適度な運動
- 考え方のクセを直す
- 自己分析
- 会いたい人に会う
それぞれ詳しく解説していきます!
規則正しい生活
1つ目が、規則正しい生活をおくること。
どのネット記事にも書いてあるようなことですが、思っていた以上に大切でした。
「規則正しい生活」の定義はさまざまですが、わたしは以下の4つを意識して生活していました。
- 起床時間と就寝時間をなるべく固定する
- 毎朝遅くても8時には起きる
- 食事は【3食】決まった時間にとる
- スマホを見過ぎない
ポイントは、食事や睡眠の時間をおおまかに固定化すること。
深夜まで起きていたり、朝食を抜いたりすることで、わたしは健康になった試しがありませんでした。
かといって、食欲もないのに無理やり食事をとるのも苦痛を伴うので、「果物だけ」「スープだけ」といった感じで、身体と心に負荷がかかりすぎないようにしていました。
そして地味に大事なのがスマホを見過ぎないこと。
スマホを見過ぎてしまうと、
- 今日もスマホをダラダラ見るだけで一日が終わってしまった
- なんとなく気分が落ちた・・・・・・
- 頭や目の奥に痛みを感じる
など、私はあまりメリットを感じませんでした。
スマホを見るとあっという間に時間が過ぎ、罪悪感だけ残ることが多かったです。
なるべく規則正しい生活をして、前向きに過ごせるようにしましょう!
病気休暇中って旅行はNG?
規則正しい生活がほぼ毎日できるようになったら、旅行にも行っていました。
病気休暇中の旅行については賛否両論ありますが、主治医からも職場からも「たまには旅行に行って気分転換しないの?」と言われていたので、
気分転換のために行ってみようかな。
と思い、旅行に行ったこともありました。
適度な運動
2つ目は、適度な運動です。
規則正しい生活が習慣化できてきたら、運動も軽くやっていました。
私は昔から運動が苦手でしたが、メンタル回復には運動が有効だと本で読み、自分でもできそうな運動からスタート。
ストレッチ、散歩、軽い有酸素運動(、筋トレ)
気分がリラックスできるようなストレッチや、リズム感のある有酸素運動がとくにやって良かったです。
運動する前はちょっとやる気がなくても、運動した後はスッキリした気分に。
必ず「運動してよかった!」と思えていました。
筋トレも余裕があればやっていましたが、身体に大きな負荷をかけるので注意。
筋トレに苦手意識がある方は、慎重に判断しましょう。
考え方のクセを直す
3つ目は、考え方のクセを直すこと。
自分のクセを直すのは簡単なことではありませんが、同じことを繰り返して苦しまないためにも、考え方の矯正をしました。
というのも、私は「うつになりやすい人の特徴」をコンプリートするくらいでした。
具体的に挙げるとすると・・・・・・
- 起こりもしないことを想像して不安になる
- ツラかったことを繰り返し思い出す
- 「自分さえ我慢すれば・・・・・・」と思う
- 自分のダメなところを受け入れられない
- 他人にも自分にも厳しい
見ているだけでも胃のあたりがキューってなりそうですよね(^_^;
理想の自分になるために、現実の自分をフル無視したり否定したりしていました。
20年以上この考え方で生きてきたので、考え方を直すためのトレーニングを実践。
- 不安があるなら、不安を潰すために行動する
- 嬉しかったこと・楽しかったことを繰り返し思い出す
- 自分をいちばん大切にする
→周りにも優しくなれる - 自分のダメなところを「人間味があって可愛いところ」と思う
- 自分や他人を許す
あれこれ試して、↑に挙げた5つのトレーニング方法がいちばん効いたので、皆さんにもオススメしたいです。
考え方を矯正したことで、家族からは「だいぶ前向きになったよね」と言われるくらい成長。
苦しんでいる自分を救うことを、どうか諦めないでください。
自己分析
4つ目は自己分析です。
わたしは「じぶん公務員向いてないよなぁ」と薄々気付いていながら、経済的な安定・休日の多さがチラつき、公務員を続けていました。
体調を崩したことをキッカケに、真剣に転職することを考えはじめました。
本格的に転職活動をする前にやっていたのが、自己分析です。
- 自分は何を大事にして生きていきたいのか?
- 自分の得意なこととは?
- 自分が興味のある分野・好きなこととは?
この3点を中心に、じぶんの過去の行動を振り返って、自分のやりたいことを見つけていきました。
自己分析をするときにお世話になったのが、以下の参考書。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 – 八木仁平(著)
転職本というより、自己啓発本に近いですが、かなり深く自分を分析することができます。
過去の自分の行動を振り返ることで、自分では気付かなかった価値観を見つけることもできました。
うまく自己分析できない・・・・・・と悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください!
会いたい人に会う
5つ目は、会いたい人に会うことです。
わたしは休みはじめる前、平日は仕事でクタクタになり、休日は疲れた身体を回復させるためにゴロゴロしたりして過ごしていました。
当然、友人と遊ぶような気力も体力もなかったです。
ですが、やはり人と会って話すとエネルギーが湧いてくるので、会いたい人に会いに行くのはオススメ。
体力と気力が回復してからで大丈夫なので、会いたい人に会うことも考えてみましょう。
定期的に会っている友だち、ちょっと疎遠になった友だち、遠くに住んでいる家族、誰でもOK。
わたしは、少し疎遠になった友だちに会って、メンタルで休んでいること・今後の自分の生き方をたくさん相談しました。
相談するだけでも気分がスッキリしますし、友だちに応援してもらえたことが、今でも糧になっています。
ここまで、病気休暇中に「やって良かったこと」を解説しましたが、つぎの段落からは「やってはダメなこと」を解説。
実際にわたしが「これやったら気分どんどん落ちる」と感じたことも挙げていますので、皆さんには気を付けていただきたいです。
病気休暇のときに、やってはダメなこと
病気休暇中にやってはダメなことを、具体的に挙げていきます。
特にやってはダメなのが、以下の4つ↓↓
- 長時間にわたりSNSを見る
- ネガティブな出来事を思いだす
- 未来の不安をあれこれ考える
- (当然ですが)副業に手を出す
それぞれ詳しく解説していきます。
長時間にわたりSNSを見る
1つ目は、長時間にわたりSNSを見ることです。
病気休暇をとって、自由に使える時間が一気に増えると、無意識のうちのスマホを触ることが多くなります。
わたしも当初はベッドでゴロゴロしながらX(旧Twitter)やYouTubeのショート動画をひたすら観ていたことがありましたが、とんでもなく自己嫌悪に陥りました。
とくにX(旧Twitter)をずっと観ていると、気分がどんどん暗くなっていきます。
依存性の高いSNSは、自分の意思だけでなかなか制御できないので、アプリの使用制限を設定するのがオススメ。
スマホの設定から、アプリを使用する時間を【1日○時間まで】と制限できます。
いかに自分が長時間アプリを使っていたかが、よく分かります。
はじめのうちは不自由を感じることもありますが、だんだん慣れていきます。
慣れてしまえば、アプリの利用制限をしなくても良いくらいまで、使用時間を減らすことができますよ◎
ネガティブな出来事を思い出す
2つ目は、ネガティブな出来事を思い出すこと。
誰しも、過去の失敗はありますよね。
過去の失敗から学び、同じ失敗を繰り返さないことはとても大事ですが、何度も思い出しては
自分ってダメだな・・・・・・
となってしまうのはオススメできません。
何度も思い出してしまうと、ネガティブなイメージとともに「重要な記憶」として脳に定着してしまいます。
これは、繰り返しアウトプットすることで知識を定着させる勉強法と同じ原理。
頭の中がネガティブな出来事ばかりに支配されると、気分も暗くなってしまいます。
思い出すのは1~2回くらいにしておき、
次からは○○に気を付けよう!
と、改善策を重点的に考えるようにしましょう。
未来の不安をあれこれ考える
3つ目は、未来の不安をあれこれ考えること。
体調が良くないときは、先のことを考えて不安になりがち。
ましてや、病気休暇を取っているときは、
この先、ちゃんと公務員を続けていけるだろうか。
と不安になる人も多いはず。
私も病気休暇をとっていたときは、
ろびんそん
公務員やめたら人生詰む。何とかしがみつく方法はないだろうか。
と未来に不安を抱くあまり、視野が狭くなっていました。
少し厳しいことを言ってしまいますが、未来の不安をあれこれ考えるだけで、自分の思いどおりに人生が好転することはありません。
むしろ不安に不安が重なり、状況が悪化するだけ・・・・・・。
不安に感じている自分を認めてあげて、不安を潰すための行動を起こしていきましょう。
はじめは少しずつで大丈夫です。
例えば、わたしがとった行動はこんな感じ↓↓
【不安】元の職場に戻ったら上司からまたパワハラを受けるかも
【行動】上司がいない部署に異動させてもらえるように、職場に相談してみる
【不安】なんの強みもない自分は公務員やめたらおしまい
【行動】強みを把握するために自己分析する、スキルを付けるために新しいことにチャレンジしてみる
行動することで、これまで感じていた不安を取り除くことができます。
また、病気休暇をとっている人の多くが感じているのが「復職」への不安。
復職することへの焦りを感じる人もいると思いますが、復職のことを考えすぎるのもオススメしません。
復職に関しては、後半の段落でくわしく解説しています。
(当然ですが)副業に手を出す
4つ目は、副業に手を出すこと。
当たり前ではありますが、病気休暇中(あるいは休職中)であっても、公務員の身分なので副業は絶対にNG。
病気休暇中や休職中に副業をしていたことがバレると、懲戒処分になります。
実際、「バレなければ・・・・・・」と軽い気持ちで副業を始める人もいますが、バレる・バレない以前に公務員の副業は法律違反。
わたしも「バレなければ・・・・・・」と魔が差したことがありましたが、調べていくうちに、絶対にバレない方法はないことが分かりました。
公務員でも許されている副業については、以下の記事で解説しています↓↓
復職への焦りとどう向き合う?
病気休暇を取る多くのひとが悩むのが復職。
体調が回復していないのに復職してしまい、さらに体調が悪化する人もいます。
かといって、休む期間が長くなればなるほど「じぶんは復職できるのだろうか?」と不安になる人も多いですよね。
この段落では、皆さんが安心して治療に専念して復職できるよう、「復職」への向き合い方を解説します。
メンタルが落ちた状態のまま復職を考えてはいけない
いちばんやってはダメなのが、メンタルが落ちたまま復職を考えること。
公務員
早く職場に戻らないと居場所がなくなる・・・・・・
と、焦ってしまう気持ちもよく分かります。
わたし自身、短期間の病気休暇をとった後すぐに復職しようとして失敗した経験があります。
(このときのお話は、次の段落で詳しくお話しします)
短期間の病気休暇で復職できれば、人事評価の面でノーダメージになるのはメリットですが、大きなデメリットもあります。
体調が回復しないまま復職しようと焦ってしまうと、
- さらに体調が悪化する
- 今後も同じこと(メンタルで休む)を繰り返すおそれがある
などの深刻なデメリットも。
どちらが自分にとって最善の選択になるのかを、しっかり考えてみましょう。
【経験談】復職に焦って、体調を崩してしまった
ここでは、わたしが病気休暇を取っていたときに復職を考えすぎて失敗したお話をします。
病気休暇を取り始めて、割と早めに体調が回復してきた(気がした)私は、1回も延長することなく復職をしようとしました。
すぐに復職して、遅れを取り戻せるように頑張るんだ!
体調が回復してきているはずなのに、なぜか復職のことを考えると体調が悪化していきました。
復職できるように、体調を回復させないと・・・・・・
体調が悪化すればするほど、復職を焦るようになり、けっきょく休む前よりも体調が悪化してしまったので休みを延長することになりました。
少しでも焦りの気持ちがあると、私のように負のスパイラルにハマってしまう恐れがあります。
自分の気持ちとして、心から「もう復職しても大丈夫」と思えるまで治療に専念した方が、トータルで休む期間を短くすることができます◎
「休む」ことは、仕事でのパフォーマンスを最大化させるための手段
「休む」ことが大事だとは分かっていても、休むことに罪悪感を抱いてしまう人も多いですよね。
どうしても「休む=サボる」みたいなイメージって少しはあると思います。
そんなときに皆さんに知っていただきたいのが、
休むことは、仕事でのパフォーマンスを最大化させるための手段である。
ということ。
今のじぶんの心や身体の状態を正しく理解して、休むべき状態であるならば休むことで、後々の仕事でのパフォーマンスを上げることができます。
皆さんの心や体は今どんな状態ですか?
- 【レッドゾーン】リラックスできない、不安の連鎖
- 【グリーンゾーン】穏やか、視野が広い、好奇心が湧く
- 【ブラックゾーン】エネルギーが湧かない、悲しみや嘆き
上に挙げた3つの状態のうち、レッドゾーンとブラックゾーンの状態のひとは休息が必要です。
休むことで、グリーンゾーンの域に入り、心が健康な状態で仕事をすることが可能に。
そのためにも、自分の心と体の状態を正しく理解することは本当に大事です。
なかなか自分の状態を理解するのが難しい・・・・・・と感じている方は、以下の本でトレーニングするのがオススメ。
ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室-ジェレミー・ハンター (著), 稲墻 聡一郎 (著)
普段あまり本を読まない私には難しく感じましたが、何度も読むことで理解することができました。
今でも「ちょっと疲れたかも?」と感じたときは、この本に書かれているトレーニングを実践しています◎
まとめ
公務員の病気休暇の過ごし方について解説しました。
- 「病気休暇=自宅療養」とは限らない
- 病気休暇中には、規則正しい生活・運動・考えグセの矯正・自己分析・人と会うのがオススメ
- 旅行はNGではないものの、外部にアピールするのはオススメしない
- 病気休暇中に、長時間SNSをみる・ネガティブな出来事を考える・未来を不安に思う・副業はNG
- 復職を焦ってしまうと体調悪化の恐れがある
- 「休むことは、仕事でのパフォーマンスを最大化させる手段」と考える
病気休暇をとる公務員が増えてきているとはいえ、まだまだ情報は少なめ。
当サイトでは、病気休暇→休職の経験がある私が、「こんな情報があったら良かったのに・・・・・・」と思ったことを中心に情報発信しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。