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「公務員辞めたい」
このように思っている現役の公務員は非常に多いです。
しかし「辞めたい」と思っても、経済的な安定・手厚い福利厚生がチラつき、
辞めるなんて、もったいないか。
せっかく勉強して公務員になったんだから。このまま公務員でいれば生涯安泰なのは確実だし。
このように思う方が多いのではないでしょうか。
しかし、「辞めたい」という心の声に向き合わずにいると、
- 心の病気になって公務員を続けられなくなる
- 年だけ取って、転職のタイミングを失う
など、安定とは程遠い人生になってしまうことすらあります。
この記事では、「公務員、辞めたいな」と感じている人がすべきことを中心に解説していきます。
- 公務員を辞める人はどのくらいいる?
- 在職10年未満で辞める公務員が増えている
- なぜ「辞めたい」という気持ちを無視してはいけないのか?
- 公務員辞めたい人がすべきこと【4ステップ】
この記事を書いた私は、元県職員でした。
公務員時代に「辞める!」「やっぱ辞めない!」を繰り返し、けっきょく「辞める」を選択。
私自身が後悔したこと、やって良かったと感じたことも交えて解説していきます!
公務員を辞める人はどのくらいいる?
難関な公務員試験を突破して、晴れて公務員になれても辞めてしまう公務員は多いです。
実際にどれくらいの公務員が辞めているのか、公表されているデータを見てみましょう。
以下は国家公務員の離職者数※の推移を示したグラフです。※定年退職や懲戒免職などを除いた、自己都合退職などによる離職
※データは人事院が公表している「一般職の国家公務員の任用状況調査」を参考とした
自己都合退職などにより離職する人が、だんだんと増えているのがわかります。
2018年には9000人いないくらいでしたが、2022年には1万人を超えています。
つづいて、地方公務員の離職者※の推移です。※定年退職や懲戒免職などを除いた、自己都合退職などによる離職
※データは総務省が公表している「地方公務員等の退職状況調査」を参考とした
地方公務員も、自己都合退職などにより離職する人が増加していることが分かります。
2018年には8000人くらいだった離職者数が、2022年には1万2000人を超えています。
国家公務員も地方公務員も、離職者数は増加傾向にありますが、中でも若年層の離職が増えているんです。
以下は、総合職で採用された国家公務員のうち、在職年数別の退職者の推移を示したグラフです↓
出典:総合職試験採用職員の退職状況について|人事院より引用
在職年数が10年未満の退職者が、徐々に増加していることが分かります。
国家公務員の総合職は、国家公務員試験の中でも難関と言われていますよね。狭き門を突破した人でさえ、公務員を辞める選択をしています。
辞めたいという気持ちに蓋をしてはいけない
いま公務員の人で「辞めたい」と思っている人へ私が伝えたいのが、辞めたいという気持ちに蓋をしてはいけないということです。
「辞めたい」と思う理由は、皆さんそれぞれ違うかと思います。
ですが、どのような理由にしても、
辞めたいな。でも公務員を辞めるなんてもったいない。
と、辞めたい気持ちに、上から力尽くで蓋をすることはしないでほしいんです。
それは何故か。
辞めたいと思う理由・原因や、その解決策を理論立てて考えないと、今後も同じ壁にぶち当たったときに苦しむことになるからです。
何か問題が起こったとき、原因を考えて解決策を立てるのは当たり前のこと。
ですが、「せっかく苦労して公務員になれたのに、辞めるなんてあり得ない」と考えて、解決策も立てないまま公務員を続けてしまう。
まさに昔の私でした。
冒頭でもお話ししましたが、辞めたい理由・原因を分析せず解決策も立てない状態では、
- 心の病気になって公務員を続けられなくなる
- 年だけ取って、転職のタイミングを失う
など、安定とは程遠い人生になってしまうことすらあります。
なので、辞めたいと思う気持ちに蓋をしてはいけないんです。
では、辞めたいと思う人は最初に何をすべきなのでしょうか?
次の段落で具体的に解説していきます。
公務員を辞めたい人がすべきこと
公務員辞めたいなぁと少しでも思ったら、以下の4つを実践するのがオススメです。
以下の4つとも、私が公務員時代に実践したことです。実践して効果を感じたことばかりなので、辞めたい人は必見です!
- 体調が不調なときは、まず休暇・休職する
- 辞めたい理由を深掘りする
- 異動で解決するなら異動する
- 異動で解決しなければ転職する
それぞれ詳しく解説してきます。
体調が不調なときは、まず休暇・休職する
公務員辞めたいと思っている人の中には、体調が優れない人もいるのではないでしょうか。
食欲がなかったり、眠れなかったり、頭痛がしたり。
症状は人それぞれですが、少しの不調でもそれは身体からのSOSです。
体調が優れない人は、身体からのSOSを無視せず休暇を取りましょう。
公務員には病気休暇があり、給料が100%保障された状態で3か月まで休むことができます。
病気休暇なんて取ったら、自分の公務員人生はおしまいだ。
と思う方もいるかもしれませんが、公務員はメンタルで休暇・休職しても復帰する人がたくさんいます。
病気休暇や休職よりも、体調が優れないまま働き続ける方がよっぽど危険。
症状が軽いうちに休むと復活も早いので、臆することなく休みましょう。
何より体調が悪い状態では、論理的な思考ができず、次のステップの理由の深掘りや解決策を考えることすら難しいです。
私も病気休暇を取ってそのまま休職しましたが、体調はちゃんと回復します。体調が回復したら、前向きに今後の仕事人生をどうするのか考えることができました。
辞めたい理由を深掘りする
公務員を辞めたいと思ったときは、なぜ辞めたいのか?辞めたいと思う根本的な原因は何なのか?を深掘りしましょう。
辞めたいと思う理由は人それぞれですよね。
- 残業が多くてしんどい
- 仕事内容が合わない
- 職場の人間関係がうまくいかない
- 公務員独特の慣習に耐えられない
辞めたい理由は他にもあると思います。
なぜ辞めたいと思っているのか、紙に書き出してみましょう。
理由を深掘りするときに重要なのが、できるだけ具体的に書くことです。
具体的に書くことで、解決策を考えやすくすることができます。
例えば・・・
仕事内容が合わない
→ 関係機関の調整ばかりで、調整業務が苦手な自分にはキツい
こんな感じですね。
辞めたいと思う理由を全て書き出したら、次のステップへ進みます。
異動で解決するなら異動する
辞めたい理由を書き出したら、次は解決策を考えていきます。
辞めたい理由の多くは、環境を変えることで解決できます。(環境を変えずに解決できるのであれば、変えずに解決してOK)
環境を変えるためのスモールステップが「異動」です。
公務員の身分はそのままでも、大きく環境を変えることができるのが異動の良いところ。
残業の多い部署がしんどかったり、仕事内容が合わない場合は、異動により状況が好転する可能性があります。
異動で解決できそうであれば、異動希望を出しましょう。
異動で解決しなければ転職する
異動では解決できない場合は、転職を考えましょう。
例えば、「公務員独特の慣習が合わない」という理由で辞めたいと思っている人。
異動したところで、公務員独特の慣習がなくなる訳ではありません。
苦労して公務員になったのに、転職するなんて・・・
と思ってしまうのは、痛いほどよく分かります。
ですが、異動しても解決できない悩みがあることは紛れもない事実。
悩んでいることに蓋をするのではなく、悩みを解決するために行動しましょう。
自分を救ってあげられるのは、役所ではなく自分です。
まとめ
公務員を辞めたい人が、後悔しないためにすべきことを解説しました。
- 公務員を辞める人は、年々増えてきている
- 辞めたいという気持ちに蓋をしてはいけない
- 公務員を辞めたい人で、体調が優れない人は休暇や休職でいったん休む
- 辞めたい理由を深掘りして、異動で解決できるのであれば異動希望を出す
- 異動で解決できない場合は、転職を考える
当サイトでは、公務員時代にメンタルで休んだ私の経験談を、たくさんの記事に書いています。
病気休暇・休職を選択したいけど、何となく怖かったり、勇気が出なかったり・・・という人。
そんな人が安心できるような記事になっているので、ぜひご覧ください。