こんにちは!元公務員のろびんそんです。
「仕事がつらい」。おそらく半数以上の公務員は、仕事で強いストレスを感じたことがあるのではないでしょうか。
一晩寝て、翌朝起きたらケロッとする場合は、この記事をご覧になる必要はありません。
ですが、問題は一晩寝てもモヤモヤが続く場合です。
強いストレスを抱えた状態が続くと、自分では対処できない領域に入っていってしまいます。
この記事では、「仕事がつらい」状態が続いている公務員の方向けに、私の経験談を交えながら、具体的な対処方法を提案します!
メンタルで休職したことのある私が実践&効果を感じたことを厳選しました。
「つらい・・・」と感じている方は、ぜひお試しください。
「仕事がつらい」と感じる公務員は多い
対処法を知る前に、皆さんに知っておいてほしいことがあります。
それは、「仕事がつらい」と感じている公務員は意外と多いことです。
これは「みんなつらいって感じているんだから我慢しろ」ということではありません。
普段は楽しそうに仕事をしているあの人も、淡々と仕事をこなしているあの人も、あなたの知らないところで「仕事がつらい」と感じていることが多いんです。
つまり、仕事がつらいと感じているあなたは決して異常ではないということ。つらいと思う自分を否定する必要はありません。
職場にいる人たちと比べて、「仕事がつらい。しんどい。辞めたい」と感じる自分はダメだ・・・
こんな感じで、「仕事がつらい」と思う自分を否定するのはナンセンスです。
楽しそうに仕事をしている人のキラキラしている一面と自分とを比べることが間違っているからです。
実際、私が県職員2~3年目くらいのとき、周りの職員と自分を比較して落ち込んでいた話をします。
- 同期や先輩たちは、やりがいを持って仕事しているように見える
- 「仕事がつらい」と思ってしまう自分は、周りの職員よりも劣っている
- そんな自分は公務員には向いていないのではないか?
当時の私は、思いっきり負のスパイラル型の思考方法でした。
同期や先輩たちのキラキラしているように見える顔は、その人の全てではありませんよね。
キラキラしている同期や先輩たちも、仕事がつらい・しんどいと感じることもあります。
後々きいた話では、キラキラしていた同期や先輩は、職場のトイレや自宅で何度も泣いていたことを知りました。
ここで私はやっと気付いたんです。
キラキラしている一面だけを切り取って、人を判断していたことは間違っていました。
そして、他人のキラキラしている一面と自分を比較するのも間違っていました。
私は気付くのにとても時間がかかってしまいましたね。
もし、この記事を読んでくれているあなたも、当時の私のような思考方法であれば、「仕事がつらいと思う自分を否定するのはナンセンス」ということを知ってほしいです。
仕事でストレスを感じたときにすべきこと
「仕事がつらい」と思う自分を否定するのはナンセンスでも、「つらい」という感情をそのままにしておくのはオススメしません。
「つらい」などの強いストレスを感じた状態が続くと、自分では対処できない領域に入っていってしまうからです。
自分で対処できなくなる前に、次の3つのアクションを起こすのがオススメ。
年次休暇を連続で取る
1つめは、年次休暇を連続で取ることです。夏季休暇が取れる時期であれば、夏季休暇でも大丈夫。
2~3日まとまった休みを取ることで、心身の疲労を回復させる「休息」に加えて、休暇明けの労働への鋭気を養うことができるからです。
ということで、休暇中は家でゴロゴロして過ごす時間に加えて、何か活動をする時間をつくることが重要。
「何か活動する」というとスポーツなどが挙げられますが、スポーツが苦手な方もいますよね。
なので、万人にオススメできる活動は「自然とふれあう」です。
次の段落でくわしく解説していきます。
自然とふれあう体験をする
2つめは自然とふれあう体験をすること。
自然とふれあうと何となくリラックスするのは想像がつくかと思いますが、このリラックス効果は科学的にも証明されています。
林野庁が行った研究によると、都市を歩いたときよりも森林の中を歩いたときの方が、副交感神経※活動が2倍ほど高まったそうです。※リラックス状態のときに優位になる自律神経
また、都市を眺めているときよりも森林を眺めているときの方が、副交感神経活動が1.5倍高まった、というデータも出ています。
身近に森林がない方も多いと思いますので、公園など樹木が生い茂っている場所でも大丈夫です。
自然にふれあいながら散歩をしてみると、自分が思っているよりもリフレッシュできますよ。
私も気分が沈んでいたときに公園などで身体を動かしていました。
普段は超インドアですが、そんな私でも自然にふれあうとかなりリフレッシュできましたよ。
家から出るまでは何となく身体がだるくても、必ず元気になって帰ってきました。
インドア派の人にも強くオススメしたいです。
ストレスに感じていることを紙に書き出す
3つめは、ストレスに感じていることを紙に書き出すこと。
頭の中にある不安やモヤモヤしていることを全て紙に書き出すことで、心身の健康が大幅に向上することが科学的に証明されています。
テキサス大学の社会心理学者であるジェームズ・ペネベイカー教授が、大学生を対象に行った実験では、
感情的に大きな影響を受けた出来事を書いたグループは、自分の感情とは関係の無い出来事を書いたグループに比べて心身の健康が大幅に向上した。
という結果が得られました。
この実験では、紙に書き出すのを毎日20分間行っていますが、忙しい現代人は5分でも大丈夫です。
心の声を紙に書き出すことで、かなりストレス解消になるので、ぜひ実践してみてください。
漠然とした不安を感じているときは、私も実践しています。
自分の感情をノートに書き出すことで、心の中のモヤモヤが全てノートに移ったような気分になるのが何とも不思議な感覚です。
何度も「つらい」と思っている人は異動・転職を!
仕事で強いストレスを感じることは誰にでもありますが、ちょっと注意したいのが、強いストレスを頻繁に感じる人。
仕事内容に不満があったり、職場の人間関係に悩んでいたりと、ストレス源は皆さん様々ですよね。
どんなストレス源であれ、頻繁に強いストレスを感じていると、自分の成長をストップさせてしまいます。
そんな時は異動や転職により、自分が成長できると思う環境下に身を置くことがオススメです。
「今じっと耐えればいつかは報われる」ことは少ない
まずは、何度も「つらい」と思う人に異動や転職をオススメする理由を解説していきます。
それは、「今じっと耐えれば、いつかは報われる」ことは少ないからです。
この記事を読んでくださっているあなたは、おそらく「今耐えればいつかは報われる」と思っていませんか。
仕事内容が自分に合っていないことや職場の人間関係で悩んでいた私も、当時は「今耐えれば未来は必ず明るくなる」と思っていました。
- 次に上司となる人は良い人だろう
- 経験を積めば、自分の仕事が好きになれるだろう
根拠がないのにも関わらず、未来は好転するだろうと思い込んでいたんですね。
当然、根拠がないので不安な気持ちになることが多かったです。
この不安な気持ちを払拭できるのは、異動や転職など自分からアクションを起こすのが最も有効。
私も異動希望を出して別の部署に異動したところ、不安な気持ちや悩んでいたことがスッとなくなりました。
私は希望した部署に配属されましたが、中には異動させてもらえなかったり、希望どおりに異動できなかったりする方も多いですよね。
このような場合は転職もオススメです。
公務員時代に希望した部署へ異動させてもらえた私ですが、上司からのパワハラに何度も悩んだ末、公務員を辞めました。
古い慣習が残る公務員の世界だと、今後もパワハラに悩むことが多くなると思ったからです。
公務員を辞めて経済的な安定を手放した私ですが、これまでアクションを起こしたことに対して後悔はありません。
この先つらいことがあっても、またアクションを起こせば良いだけですからね。
「つらい」と思うことが多い公務員ほど、異動や転職に向けてアクションを起こしてみてくださいね。
自分の好きな分野・得意なことを考えてみる
異動・転職に向けてアクション起こすときの第一歩として、自分の好きな分野や得意なことを考えてみましょう。
できれば紙に書き出してみるのが良いです。
自分の好きな分野・得意なことで仕事をすることで、自分の成長が大きく感じられます。
公務員(会社員でも同様)では、自分の苦手なことを克服するように言われていますよね。
もちろん苦手なことを克服することで、自分の成長を感じることはできます。
ですが、好きな分野・得意なことに比べて、苦手分野は成長スピードが遅いといわれているんです。
成長スピードが遅いことに加え、克服にかけたエネルギーの割には成長の度合いは小さいともいわれています。
自信がないときこそ、自分が大きく成長できる【好きな分野・得意なこと】を伸ばすことを意識してみましょう!
異動や転職は、自分の好きな分野・得意なことを伸ばせるきっかけとなります。
「捨てる」ことを恐れない
異動・転職に向けてアクションを起こす人に伝えたいのが、「捨てる(=手放す)」ということを恐れないことです。
仕事に限った話ではありませんが、何かを得るためには何かを捨てる(=手放す)必要があります。
異動や転職にはリスクが伴います。異動・転職して状況が好転する可能性もあれば、今よりも悪くなる可能性もあります。
異動や転職は、今あなたが持っているもの(今の職場での慣れ親しんだ人間関係など)を手放さなければ出来ないことですよね。
超安定志向だった私は、なかなか「捨てる」ことができない時期がありました。
異動・転職して状況が悪化するかも知れないし、今のままがマシかも・・・。こんな風に思っていました。
ですが、「今のままがマシかも・・・」という思考=何もアクションを起こしていない、ということ。いつまで経っても心の不安は拭えませんでした。
アクションを起こさずにずっと不安な気持ちと闘うのか。
それとも、アクションを起こして不安な気持ちを払拭するのか。
答えは簡単ですよね。
「捨てる」ことを恐れず、アクションを起こしていきましょう。
まとめ
ストレス多き公務員向けに、「つらい」と思ったときの対処法を解説しました。
- 「仕事がつらい」と感じる公務員は多い
- 「仕事がつらい」と思う自分を否定するのはナンセンス
- つらいと感じたときは、休暇を取ったり、自然とふれあったり、気持ちを紙に書き出すのがオススメ
- 何度も「つらい」と感じる人は、異動・転職に向けてアクションを起こす
この記事を読んでくれた方が1人でも多く前向きになってくれたら嬉しいです。