皆さんこんにちは!元公務員のろびんそんです。
公務員にも民間企業と同じように役職があります。
○○部長や△△課長などの役職名は一般的ですが、◇◇主査、▽▽担当課長など聞き慣れない役職名に「ん?」と思う人は多いはず。
この記事では、若手公務員(特に新規採用職員)を悩ませる公務員の役職について、以下を中心に解説していきます!
- 複雑かつ多すぎる公務員の役職名、どうやって覚える?
- 国家公務員の役職一覧
- 地方公務員の役職一覧
- 役職が同じでも給料が異なる場合もある
この記事を書いた私は元公務員。
私も採用されたばかりの頃は、聞き慣れない役職名で混乱していましたので、公務員の役職がよく分からない!という皆さんの気持ちが理解できます。
分からない人目線で記事を書きましたので、この記事を読んでスッキリした
!という方が増えたら嬉しいです。
公務員の役職名はとっても多い!少しずつ覚えていこう
公務員の役職名には「部長」や「課長」などの一般的なものもあれば、公務員界隈でしか使われない役職名もあります。
1か所めの職場での役職名をざっと覚えても、次の異動先では新しい役職名を目にすることもあります。
10年くらい経ってからでも、
こんな役職名もあったんだ!
と、新たに役職名を発見することもあります。
公務員の役職名は本当に複雑で多いです。
ですが、全ての役職を若手のうちに頑張って覚える必要はありません。自分が所属する課や事務所の役職さえ覚えていれば困ることはないです。
年度末・年度はじめを何回か経験すると、少しずつ役職名を覚えていくことになります。
私が役職名を覚えるきっかけとなったのが、
- 自分が4月から異動
- 自分と同じグループの職員が、4月から別の課/事務所へ異動
- 同じ職場の人の役職が4月から上がる
- 4月から再任用の職員が、自分の職場にくる
こういったタイミングで、
- 4月から自分の上司になる人の役職は○○か
- あそこの課は、課長の1つ下の役職が△△なのか
- 再任用さんは異動前の役職は◇◇だったんだ
といった具合に、自分で調べながら役職や役職の序列を知ることになります。
公務員を続けていると自然と役職や序列は覚えていくので、一気に覚えなくても大丈夫。
ただ、興味本位で知りたい!という方も多いですよね。
そんな方に向けて、次の段落から公務員の役職を一覧表で解説していきます!
国家公務員の役職一覧
まずは国家公務員の役職からです。
上から偉い順に並べると、以下のような序列になります。
※「標準的な官職を定める政令」を参考にしています
標準的な役職名 | 役職名の例 |
事務次官 | 事務次官 ○○省審議官 |
局長 | 官房長 局長 政策統括官 |
部長 | 部長、審議官 |
課長 | 課長、参事官 |
室長 | 室長、企画官、調査官 |
課長補佐 | 上席○○官、課長補佐、室長補佐 |
係長 | 係長、主査、専門職 |
係員 | 係員 |
国家公務員になると、最初は「係員」という役職になります。国家公務員の方がなれる最も上の役職は「事務次官」です。
係員と事務次官の間にはたくさんの役職がありますが、まずは表の左側の「標準的な役職名」とその序列を覚えておくのがオススメ。
標準的な役職名を始めに覚えておくと、他の役職名も覚えやすくなりますよ◎
地方公務員の役職一覧
つづいては、地方公務員の役職。
役職名を偉い順に並べると、以下のような序列になります。
※地方公務員は、各自治体によって組織の構成や役職名が異なります。以下の表は東京都の「等級及び職制上の段階ごとの職員数(令和5年4月1日現在)」を参考にしています。
標準的な役職名 | 役職名の例 |
部長 | 部長、担当部長 |
課長 | 課長、担当課長、専門課長 |
課長代理 | 課長代理、係長、主査 |
主任 | 主任、副主査 |
主事 | 主事 |
上で挙げた役職名は東京都職員の役職ですが、他の自治体では異なる役職名を設置していることも多いです。
行政職と技術職で、役職名が異なる自治体もたくさんあります。
自分が勤め先の役職をある程度覚えたら、他の自治体の役職を調べるとおもしろいですよ。
同じ「課長」でも給料が違ってくる
役職がある程度分かったところで、役職と給料の関係をみていきましょう。
公務員の給料は、俸給表(給料表)の「級」と「号俸」により決定します。
「級」は仕事内容の困難さを反映していて、「号俸」は経験年数を反映しています。
「級」も「号俸」も数字が大きければ大きいほど、もらえる給料が高いイメージでOKです。
「級」の数字は役職によって数字が変わってくるのですが、同じ役職名でも「級」が異なる(=給料が異なる)場合があります。
国家公務員を例に、解説していきます。
【例】本省の課長と地方支分部局(地方整備局など)の課長
国家公務員の本省の課長と地方の課長は、同じ「課長」という役職でも職務の級は異なります。
- 本省の課長:10級、9級
- 地方支分部局の課長:7級、6級
6級や7級というと、本省の課長補佐や室長と同じ級。
職務の級が異なるということは、給料にも差が出てきます。ちなみに管理職手当の金額も異なります。
本省の課長と地方の課長は級数が異なることを知らなかった方は、ぜひ覚えておきましょう。
まとめ
公務員の役職について解説しました。
- 公務員の役職名はいきなり全てを覚えなくてOK
- 国家公務員の役職は(偉い順に)、事務次官、局長、部長、課長、室長、課長補佐、係長、係員
- 地方公務員の役職は(偉い順に)、部長、課長、課長代理、主任、主事
- 同じ役職名でも給料は異なる
役職を調べたあなたはきっと給料にも興味があるはず。当サイトでは公務員の給料に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご覧ください!