こんにちは!元公務員のろびんそんです。
民間企業から公務員への転職を考えていたり、公務員から公務員への転職を考えている人たちは「難しいのかな?」と不安に思ってしまいますよね。
そして、社会人が公務員試験を受ける方法も悩みの種。
社会人が試験を受ける方法や、どの方法で受けた方が有利になるのか分からない人も多いはず。
そんな方に向けて、この記事では社会人が公務員になる方法について解説していきます!
- 社会人が受験できる公務員試験の種類
- 社会人が受験できる公務員試験の受験資格
- どの方法が有利?最新の倍率
- 公務員を目指す社会人の勉強方法
この記事を読めば、公務員試験合格への道筋が見えてきますよ!
社会人から公務員になっている人は多い
社会人から公務員になっている人は意外にも多いです。
時間の融通が利きやすい学生と比べて、社会人はまとまった勉強時間を確保するのが難しいといわれています。
年齢的にも新卒者と比べると不利になりやすい社会人。
ですが、社会人だからといって過剰に不安になる必要はありません。
効率的な勉強方法と、前職での経験を武器にして、社会人でも公務員試験を突破することは可能。
現に、私が務めていた県庁の同期(大卒程度・農業職)では5人に1人の割合で社会経験がある人が入ってきました。
技術系の職種なので事務職よりも割合は高めですが、事務職でも前職がある人で大卒程度の試験を突破して入庁してきた人はいました。
採用側も受験資格の年齢を引き上げるなど、社会人の採用をだんだん強化してきています。
大卒程度の試験でも、年齢の上限を27~35歳にしている自治体が多いです。
なので「社会人だから公務員試験はムリだろうな・・・」と諦めずにチャレンジしてみましょう!
社会人から公務員になる方法は2つ
方法1:一般の大卒程度試験で受験する
社会人が公務員試験を受ける方法の1つ目が、一般の大卒程度試験で受験する方法。
大卒程度試験では年齢の上限が27~35歳に設定されている場合が多いです。
なので社会人でも年齢要件を満たしていれば大卒程度試験で受験できるんですね。
社会人経験枠の試験で受験するよりも採用数が多く倍率が高くないことがメリット。
ですが、筆記試験対策をしっかり行う必要があります。
- 教養試験
- 専門試験(選択式)
- 小論文
- 面接、グループディスカッション
地方公務員であれば面接の配点比率が高いですが、国家公務員は筆記試験の配点比率が高いです。
特に国家公務員試験を受けようと思っている人は、筆記試験対策をより重点的に行わなければなりません。
方法2:社会人経験枠の採用試験で受験する
社会人が公務員試験を受ける方法の2つ目が、社会人経験枠の試験で受験する方法です。
社会人経験枠は大卒程度試験よりも年齢要件は緩く、50~60歳を上限としている場合が多いです。
年齢要件に加えて、社会人経験の年数もある程度必要。自治体によって異なりますが、少なくとも社会経験が2~7年必要です。
大卒程度試験よりも試験科目が少なく、あまり負担のない試験となっています。
- 教養試験
- 小論文 or 専門試験(記述式)
- 面接、グループディスカッション
社会人経験枠では、大卒程度試験で必ずある選択式の専門試験がありません。
たくさん暗記しなければならない選択式の専門試験がないのは、時間のない社会人にとっては嬉しいですよね。
社会人にとって嬉しい試験形式ですが、やはり倍率が高いのがネック。
社会人経験枠の採用試験の倍率をくわしく見ていきましょう!
社会人経験枠の採用試験の倍率はどのくらい?
大卒程度試験よりも倍率が高いと言われている社会人経験枠の採用試験。
どのくらいの倍率なのでしょうか。
大卒程度 | 国/自治体 | 社会人経験枠 |
2.5倍(一般職) 4.7~18.1倍(総合職) | 国家公務員(行政) | 5.6倍 |
2.4倍 | 東京都(行政) | 4.0倍(資金運用) 5.8倍(財務) 11.0倍(不動産) |
6.1倍 | 大阪府(行政) | 3.1倍(26~34歳) 18.6倍(35~49歳) |
5.9倍 | 愛知県(行政) | 23.7倍(4月募集) 29.7倍(7月募集) |
※2023年度に実施された採用試験の結果を掲載しております
やはり大卒程度よりも社会人経験枠の倍率がかなり高いことが分かりますね。
この表では行政での倍率を掲載しておりますが、技術系の職種では行政職よりも高倍率だったり低倍率だったりします。
自分が受験する自治体や職種の倍率を必ずチェックしましょう。
倍率をチェックしたら、大卒程度で受けるのか?社会人経験枠で受けるのか?を決めましょう。
社会人経験枠の倍率が極端に高い場合は、大卒程度で受験した方が合格しやすいです。
反対に、大卒程度より少し高いくらいの倍率であれば社会人経験枠での受験がオススメです。
【社会人用】公務員試験の勉強方法
まとまった勉強時間が取れない社会人にとって、範囲が膨大な公務員試験はかなりハードなもの。
大卒程度試験で受験する人は特にです。
限られた時間で合格するために大事なことは・・・
- 筆記試験の科目は、優先順位を付けて勉強する
- 前職での経験をアウトプットできるよう整理しておく
この2点です。
筆記試験の科目は、優先順位を付けて勉強する
公務員試験のうち筆記試験は、試験範囲がかなり膨大です。
特に大卒程度で受ける場合は、優先順位を付けて勉強することが重要となります。
教養試験でいうと、
- 知能分野(数的推理・判断推理など)を重点的に勉強する
- 知識分野(自然科学など)は捨てる
このように、出題数が多い分野を重点的に勉強して、出題数が少ない分野は捨てるという思い切りが必要。
全ての分野を勉強しようとすると、全てが中途半端な状態で試験に臨むことになってしまいます。
私は学生時代に公務員試験を受けましたが、勉強方法はこの方法。
勉強した分野を得点にするには、とても効果的な方法です!
前職での経験をアウトプットできるよう整理しておく
大卒程度試験でも社会人経験枠でも、面接で必ず前職での経験を聞かれます。
面接は新卒者との差を付けられる大きなチャンス。
前職で身に付けた知識やスキル
その知識やスキルを公務員になってからどのように活かすか?
この2点を面接で話せるように、裏付けエピソードや自分の考えを整理しておきましょう。
そして新卒者と同様に「公務員になったらどんな仕事がしたいか?」系の質問もされますので、国or自治体の政策も勉強しておきましょう。
政策は、国や自治体のホームページにPDF等で公開されています。
面接で質問されたときに「うっ・・・」と詰まらないよう、頭に叩き込んでおきましょう。
まとめ
社会人が公務員になる方法について解説しました。
- 社会人から公務員になっている人は意外に多い
- 社会人から公務員になるには、大卒程度試験で受験するor社会人経験枠で受験する
- 社会人経験枠は筆記試験の科目が少ないが、倍率がかなり高い
- 社会人は優先順位を付けて筆記試験対策を行う&前職での経験を整理しておくことが重要
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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