こんにちは!元公務員のろびんそんと申します!
この記事では、
農業はじめたいけど、何したらいいんだろう・・・
という人に向けて、農業のはじめ方を解説します。
私は公務員時代、新規就農(新しく農業をはじめること)を目指す人たちの支援をしていました。
相談を受ける中で、新規就農したい人たちへの情報があまりにも少ないことに気付きました。
私の経験をもとに、新規就農するために必要な情報を解説していきます!
新規就農の相談をする前に品目と就農場所を決めよう!
まずはじめにやるべきことは、品目と就農場所を決めることです。
「品目」「就農場所」とは・・・
- 品目:いちご、なす、桃など栽培したい農作物のこと
- 就農場所:農業をやる場所。都道府県まで決めると◎です
品目の決め方は、自分の好きな食べ物、今後需要が拡大しそうなもの・・・など何でもよいです。
栽培したい品目は1つだけでなく、3つくらい候補を決めておきましょう!
就農場所の決め方も、自分が住みたい地域、栽培したい品目の生産量が多い地域・・・など何でもよいです。
新規就農の相談窓口へ連絡しよう!
栽培したい品目と就農場所を決めたら、早めに相談窓口へ連絡しょう。
そう。「早めに」が重要です!
モタモタしていると、新規就農希望者向けの研修などの申し込みが終わってしまう可能性があるからです。
品目と就農場所が決められていない場合でも、候補がいくつかある状態なら相談窓口へ連絡しましょう。
相談先は、就農場所を所管する都道府県や公益社団法人などがあります。
が、都道府県によって相談先が異なるので・・・
このように相談窓口をネットで検索しましょう。
最初に電話やメールで連絡し、その後は対面で(又はオンラインで)相談していく流れが多いです。
実際に新規就農相談窓口で相談しよう!
実際の相談では、栽培したい品目や就農場所の他にも・・・・
- 家族構成(配偶者の有無・子どもの有無)
- 学歴や職歴
- 農業経験の有無
- 持っている免許や資格
こんなことを聞かれます。
栽培した品目や就農場所が決まっている人は、営農ビジョンも聞かれます。
- こだわりの農法(有機栽培など)でやりたいか
- 販路:JAを使う、レストラン等におろす、EC販売など
- 就農前に研修するのか、研修は何年間したいか
- ○年後の所得は、いくらが目標か
- 最終的にどのくらいの面積でやりたいか
- 労力は家族だけか、従業員を雇用するのか
こんな感じのことです。
これらの営農ビジョンをいきなり全て決めるのは不可能です。
なので、相談の際に「就農場所の地域で、自分の営農ビジョン(仮)は実現可能なのか」を聞くとよいです。
実現が難しいとなると、品目を変えてみたり、就農場所を別の場所にしたりすることになります。
補助金を活用して農業研修を受講しよう!
農業経験がない方は、新規就農の相談をしたときに・・・
○○地域で、△△の研修を受講されてはどうでしょうか?
このように提案されることが多いと思います。
研修を受講すると以下のようなメリットがあります!
- 栽培したい品目の知識や技能が身に付く
- 農家界隈の人脈が作れる
- 研修仲間と情報交換できる
- 補助金がもらえる
見落としがちなのが「人脈作り」と「仲間と情報交換」です。
初心者農家は、就農後に困ったとき助けてくれる人がいると心強いからです。
仲間と情報交換することで広がる人脈もあります。
研修を受けることで「人脈作り」と「仲間と情報交換」もできるので強くオススメします!
研修の方法には、主に
- 現役の農家で研修する
- 県の農業大学校で研修する
- JAや市町村が行う農業塾で研修する
などの方法があります。
自分に合う研修方法を就農相談のときに相談しましょう。
そして最後の補助金。
研修を受講する人に対して補助金「新規就農者育成総合対策:就農準備資金」が給付されます。
補助金の概要は、
- 12.5万円/月(=1年間で150万円)が給付
- もらえる期間は最大2年間
この補助金は申請しないともらえないので、相談時に「補助金を活用したいです」と言いましょう。
詳細は農林水産省のホームページにも掲載されています。
就農準備資金・経営開始資金(農業次世代人材投資資金)-農林水産省
紹介した補助金は国(農林水産省)のものですが、一部の都道府県や市町村が独自に補助金を出している場合があります。
国の補助金について聞くときに併せて聞いてみましょう!
さいごに
この記事では、新しく農業を始めたい人向けに最初のステップを解説しました。
皆さんを支えてくれる制度を存分に活用し、未来の日本の農業を担う1人となっていただけるのを心から願っております!